お知らせ

町内会と行政の関係はどうあるべきか

先日福岡県・福津市で、住民のみなさんが主催する町内会についての勉強会に呼ばれ、チューターとして問題提起を行いました。その問題提起は次のようなものでした。2.と3.がメインです。 1. 町内会はどうあるべきか 加入率の低下と担い手不足。原因はどちらも…

「星灯」8号に「『健全なセックスワーク』はあり得るのか」を寄稿しました

同人文芸誌「星灯」8号(2020.6)に「『健全なセックスワーク』はあり得るのか」を寄稿しました。 章タイトルは以下の通りです。 性風俗業者を救うべきか? 問題の整理パターン 中小企業の「搾取」にたとえてみる 搾取・性的搾取は犯罪か 『蟹工船』と明る…

『映像研には手を出すな!』について「EX大衆」で書きました

雑誌「EX大衆」2020年5月号で『映像研には手を出すな!』について「本作が『部活モノ、女子高生モノ』である必然」について書いています。 この号で『映像研には手を出すな!』について「本作が『部活モノ、女子高生モノ』である必然」について書いています…

すでに明らかなことを本に書く気はない

拙著が家に届きました。 今日あたりから書店に並ぶと思います。「不要不急の外出自粛」が呼びかけられている地域も多い中であり、まあ「必要であり急ぎである買い物」と位置付けてもらって……とは申しませんが、何かの折にぜひお読みください。あまり初刷りは…

本を出します 『不快な表現をやめさせたい!?』

本を出します。 『不快な表現をやめさせたい!? こわれゆく「思想の自由市場」』というタイトルで、かもがわ出版から上梓します。2020年3月24日に出来予定です。 不快な表現をやめさせたい!?: こわれゆく「思想の自由市場」 作者:紙屋 高雪 発売日: 2020/04/0…

週刊ポスト3月6日号で町内会の辞め方についてコメント

週刊ポスト3月6日号「家族、友人、社会との『縁』の切り方」の「PART3『町内会』『檀家』『社友会』憂鬱だったら辞められる」で町内会の辞め方についてコメントした。 週刊ポスト 2020年 2月28日・3月6日号 [雑誌] 作者: 出版社/メーカー: 小学館 発売日: 2…

『このマンガがすごい! 2020』に「オンナ編」のアンケート選者として参加

『このマンガがすごい! 2020』(宝島社)に「オンナ編」のアンケート選者として参加しています。 ebookjapan.yahoo.co.jp konomanga.jp ぼくとしては、自分の選んだものがオンナ編の3位にランクインしたのと、特別に選んだオトコ編の作品が、7位で入って…

拙著『マンガの「超」リアリズム』が大東文化大学の一般入試に

拙著『マンガの「超」リアリズム』(花伝社)の『この世界の片隅に』評が大東文化大学の2019年度一般入試「国語」の問題文として出題されました。私の町内会系新書はこれまでも入試・模試などに使われたことがありましたが、マンガ評からは初めてです。 http…

有間しのぶ『その女、ジルバ』

「しんぶん赤旗」日曜版2019年7月28日号で今年連載している、もしくは刊行が完結した「戦争マンガ」を書評した。 以下の4作。 有間しのぶ『その女、ジルバ』 山田参助『あれよ星屑』 伊図透『銃座のウルナ』 小梅けいと『戦争は女の顔をしていない』(スヴ…

学研の模擬試験に拙著が

拙著『“町内会"は義務ですか? —コミュニティーと自由の実践 』(小学館新書)の一部が学研の模擬試験(地域の小論文)に使用されました。 「次の文章を読み、地域のコミュニティー意識を持つために必要なことについて、あなたの意見を書きなさい」的な設問で…

新語・流行語大賞トップテン「ご飯論法」受賞でのスピーチ

『現代用語の基礎知識』選、ユーキャン 新語・流行語大賞トップテンに「ご飯論法」が選ばれ、ぼくは、上西充子教授と共同受賞させていただきました。 その時のぼくのスピーチを下記の記事から転載しています。書き起こしありがとうございました。 note.mu ぼ…

山本直樹『分校の人たち』 「ユリイカ」での『レッド』論にも触れて

「ユリイカ」2018年9月臨時増刊号「総特集=山本直樹」で「猟奇からエロを経て人間的なものへ――『レッド』小論」を書いた。 連合赤軍事件は、事件そのものとしてサブカル的な「面白さ」を持っている。 だから『レッド』論ではなく連合赤軍事件論になってしま…

『ママレ』の設定で考えるスワッピングと2家族同居

「サイゾー・ウーマン」の記事、「実写映画化『ママレード・ボーイ』はスワッピング漫画では!? トンデモ設定なのに支持されるワケ」でインタビューを受けて答えた。 http://www.cyzowoman.com/2018/04/post_182449_1.html このインタビューに関連して、もう…

本を出します 『マンガの「超」リアリズム』

4月に花伝社から『マンガの「超」リアリズム』という本を出します。マンガ評論の書籍は2冊目になります。連載当時から反響があって、連載をしていた雑誌の編集の方から書籍化を強くすすめていただき、花伝社での出版の運びとなりました。

拙著が大学入試の問題に採用

さっき、出版社から通知が来ていて、ぼくの『どこまでやるか、町内会』(ポプラ新書)の文章が鳥取大学の小論文の入試問題に採用されていて、ついては過去問集に載せたいから著作権者として許諾をくれ、ということが書かれていた。 ぼくは知らなかったのだが…

宇野常寛『リトル・ピープルの時代』

宇野常寛『リトル・ピープルの時代』を読み返す機会があった。 宇野は『ゼロ年代の想像力』でもそうだったけど、「大きな物語」が失効した、というストーリーにこだわるので、村上春樹が「壁と卵」の例えを持ち出して悪と正義に世界を截然と分けるようなやり…

大分大学経済論集で研究対象にされたぼくの2著

「しんぶん赤旗」(2018年1月16日付)を読んでいたとき、由比ヶ浜直子*1の次の文章が目に止まった。 発信されたものの多くがその場限りで流れ去っていくなか、時として何度も味わったり、眺めたり、手触りを確かめずにはいられない文章に出会うことがありま…

「EX大衆」で『電影少女』論――『エロマンガ表現史』にもふれて

双葉社から出ている雑誌「EX大衆」の2018年1月15日号に、桂正和『電影少女』について書きました。 一つはグラフィックの点から。 もともと編集の方からは、少女論としてのご依頼があったんですが、桂の場合はどうしても絵柄から魅力に迫るという点が外せな…

『このマンガがすごい! 2018』『サトコとナダ』

『このマンガがすごい! 2018』(宝島社)が届いた。 今回もアンケートに協力した。 150ページにぼくの回答が掲載されている(あと45ページの一部)。 『このマンガがすごい! 2018』を読んで初めて知るマンガもあった。ユペチカ『サトコとナダ』(星海社、…

『君たちはどう生きるか』

民主青年新聞(2017年 11月 20日付)に吉野源三郎『君たちはどう生きるか』のマンガ版(マンガ:羽賀翔一)についてのコメントを寄せました。 戦前(1937年)に子どもに向けて書かれた本で、「コペル君」というあだ名の主人公が叔父さんとノートを使って交流…

「ちゃお」的なものと戦う 「ユリイカ」東村アキコ特集

「少女マンガ的つまらなさ」との対決としての東村作品 「ユリイカ 詩と批評」2017年3月の臨時増刊号の東村アキコ特集に「『雪花の虎』のカッコよさはどうやって成り立っているのか」という一文を寄せました。 『雪花の虎』を「宝塚」と関連して論じるのは同…

新たな町内会本『どこまでやるか、町内会』を出します

新たに町内会の本を出します。 『どこまでやるか、町内会』です。ポプラ新書からです。 前著『“町内会”は義務ですか?』が町内会をめぐる基本問題(プラスぼくの体験)を書いたとすれば、今回は、それを出してから、町内会関係者や町内会に入らない人たちか…

「ユリイカ 詩と批評」の「特集・こうの史代」に書きました

「ユリイカ 詩と批評」(2016年11月号)の「特集・こうの史代」に「『この世界の片隅に』は「反戦マンガ」か」という一文を書きました。今日、出版社から届いていました(ありがとうございます)。 ぼくにとってスリリングな1冊です。 なぜスリリングかとい…

文学フリマ福岡に参加します

2016年10月30日(日)都久志会館(福岡市・天神)で開催される文学フリマ福岡に参加します。 http://bunfree.net/?fukuoka_bun02 以下はぼくが出す本の目次(およびその回に言及したマンガ作品や参照にした本など)と、その本の「はじめに」で書いたことです…

呉市立美術館で『この世界の片隅に』について講演します

呉市立美術館で8月21日(日)14:00〜15:30講演します。 http://www.kure-bi.jp/?cn=100526 「マンガは『あの戦争』の体験をどう描くか―こうの史代『この世界の片隅に』を中心に―」というタイトルです。同館の「こうの史代『この世界の片隅に』展…

町内会の会長が引き継がれた

実践倫理宏正会の会報『倫風』には「世相診断 社会を見る眼」というコーナーがあり、2016年4月号で、ぼくは「町内会のジレンマ──“入って安心”“役員・付き合いが面倒”の狭間で」と題する談話を載せた。 実践倫理宏正会は「朝起会」で有名な団体である。 『倫…

古屋兎丸『インノサン少年十字軍』

「ユリイカ 詩と批評」2016年3月号の古屋兎丸特集で、「『政治的なもの』を浮かび上がらせる 『帝一の國』をめぐる小考」という一文を寄稿させていただいた。古屋の『帝一の國』では、虚構と現実がどうせめぎあい、どのようにして「政治的なもの」が浮かび…

「『漫画家になりたい』という子どもを待ち受けているもの」

季刊「人間と教育」(民主教育研究所編集)で「マンガばっかり読んでちゃいけません!」という連載をしているが、86号(2015夏)で「『漫画家になりたい』という子どもを待ち受けているもの」という記事を書いた。 うちの娘(小2)はマンガばかり毎日描いて…

「自治会アンチ意識を誘導」「フリーライダー推奨本」という批判

拙著『“町内会”は義務ですか?』(小学館新書)が増刷(3刷)となった。書店のみなさんやお読みいただいた方々に、深く感謝する次第である。 ところで、ブログのコメント欄に次のような投稿があった。興味深いのでそのまま転載しておく。 入居して1年足らず…

本を出します 『“町内会”は義務ですか?』

※このエントリは一定期間、ブログの一番上にもっていくようにします。 小学館新書から、『“町内会”は義務ですか? 〜コミュニティーと自由の実践〜』という本を出すことになりました。 これは、義務や強制のない、自治会費ゼロの自治会をつくったよ - 紙屋研…