本書の中心点は、効率優先の近代的な労働を批判し、労働の核に「コミュニケーション」をおくことによって、人間らしい労働(心の生活のための労働)の回復をめざす、というものである。なんかこう書くと、ものすごく平凡な本みたいだなあ。 仕事のくだらなさ…
ヴィクトリア朝時代は「偽善」の時代である。 英文学者の吉田健一は、 「ヴィクトリア時代のように各種の偽善が横行した時代はなかった」*1 と記している。ヴィクトリア期にイギリス資本主義を観察した若きエンゲルスも、貴族と中産階級をひっくるめて「ブル…
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。