2018-01-01から1年間の記事一覧

サンドウィッチマンのコントの中の「ご飯論法」

昨日の記事で、「ご飯論法」をやっている政権はコントっぽいということを言いいました。 kamiyakenkyujo.hatenablog.com 2007年にサンドウィッチマンがM1グランプリをとった時のネタ、ピザ屋の配達の冒頭は、ぼくは「ご飯論法」っぽいなといつも思っていま…

新語・流行語大賞トップテン「ご飯論法」受賞でのスピーチ

『現代用語の基礎知識』選、ユーキャン 新語・流行語大賞トップテンに「ご飯論法」が選ばれ、ぼくは、上西充子教授と共同受賞させていただきました。 その時のぼくのスピーチを下記の記事から転載しています。書き起こしありがとうございました。 note.mu ぼ…

『ポプテピピック』を一言で紹介できんかった

テレビにインタビューされる機会があり、「何を読んでいるんですか?」と言われ、ちょうど電子書籍で『ポプテピピック』を読んでいる最中だった。 「それはどんなマンガですか?」と問われ、返答に窮した。 喘ぐようにやっと絞り出した一言が「……シュールな…

宮崎賢太郎『潜伏キリシタンは何を信じていたのか』

潜伏キリシタンは、潜伏しているうちにその教義の本質がわからなくなって、民間信仰などと融合してしまったのではないか、というのが本書の趣旨である。というかそもそもキリスト教への改宗自体が領主の方針変更であったに過ぎず、住民はよくわかっていなか…

ティリー・ウォルデン『スピン』

この作品を読もうと思ったのは、(2018年)4月15日付の読売で、朝井リョウが書評をしていたからだった。 スピン 作者: ティリー・ウォルデン,有澤真庭 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2018/02/24 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含む…

アパートの家賃値上げに応じないと立ち退きか

アパートの家賃値上げに応じないと立ち退きか――こういうタイトルの電話相談と回答が今日(2018年10月10日)付の「しんぶん赤旗」に出ていた。 前、この話は聞いたことがある気がする。 だけど、忘れていた。 実は、今借りている家の老朽部分をまとめて改善を…

MAAM、サンドロビッチ・ヤバ子『ダンベル何キロ持てる?』

昨年の10月に筋トレを始めて、約1年になる。 この記事を書いてから10ヶ月だ。 http://d.hatena.ne.jp/kamiyakenkyujo/20171218/1513606602 インフルエンザの時以外、週に1日だけ休みをおいて、ほとんど毎日欠かさずやっている。もちろん、その時書いたよう…

ロバート・ライト『なぜ今、仏教なのか 科学の知見で解く精神世界』

仏教は、湧き上がる不安や欲望――つまり「煩悩」をどうコントロールするのかという無神論の精神管理技術じゃねーのか、ということをブログでもくり返し書いてきたんだけど、 http://d.hatena.ne.jp/kamiyakenkyujo/20151025/1445776901 http://d.hatena.ne.jp…

田村一夫『公務員が議会対応で困ったら読む本』

誰が読むんだこんな本…。 といいつつ、買って読んで面白がっているのはぼくである。 地方議会で答弁するのは、首長(知事とか市長)だけじゃないの? と思う人もいるかもしれない。「いや市長だけじゃなくて担当の役人が答弁しているのをなんか見たことある…

大久保ニュー『15歳、プロ彼女 元アイドルが暴露する芸能界の闇』

大久保ニューのマンガを久しぶりに読む。というか、待っていた。2000年代初頭に『薔薇色のみっちゃん』や『ニュー・ワールド』を読んで「もっと読みたい!」と思いながら、店頭でなかなか出会えず、正直なところ、次第に忘れて行ってしまったのだ。 本作は、…

今野晴貴『会社員のための「使える」労働法』

類書はたくさんある。 だから、正直「今さらまたこのタイプの本か」というような気持ちで手にとった。 だが、つい終わりまで読んでしまった。そして読み終わると思いを新たにしたことがある。 知らなかった知識もある 一つは、そうは言ってもやっぱり知らな…

山本直樹『分校の人たち』 「ユリイカ」での『レッド』論にも触れて

「ユリイカ」2018年9月臨時増刊号「総特集=山本直樹」で「猟奇からエロを経て人間的なものへ――『レッド』小論」を書いた。 連合赤軍事件は、事件そのものとしてサブカル的な「面白さ」を持っている。 だから『レッド』論ではなく連合赤軍事件論になってしま…

『はだしのゲン』は核均衡論の味方か

マンガ評論家である呉智英氏が「週刊ポスト」(2018年8月14・27日号)のインタビューでぼくの近著『マンガの「超」リアリズム』(花伝社)にふれ、ぼくについて言及してくれています。 ……実は核アレルギーに代表される感情的反核論の世界的広がりこそが核均…

LGBTを「趣味」「生産性」で論じることはいけないか

「LGBTは趣味」発言を理解しようとしてみる 私がAさんを好きか、Bさんを好きかは個人の趣味の問題である。 国家が口を出すことでもないし、補助金をつけてAさんが好きな気持ちを助成しようというのもおかしな話である。AさんとBさんは「結婚」してもいい。勝…

一瀬文秀『潮谷義子聞き書き 命を愛する』

憲法には 地方公共団体の組織及び運営に関する事項は、地方自治の本旨に基いて、法律でこれを定める。 とある。この「地方自治の本旨」とは何か。憲法学者の小林直樹は この言葉は、日本国憲法のなかで、最も不明瞭で把えにくい概念のひとつ(小林『憲法講義…

『“町内会”は義務ですか?』引用体験談のOさんからのメール

拙著『“町内会”は義務ですか?』(小学館新書)を読んだ方(そしてぼくが引用している体験談を書かれた方)からのメールが届きました。 興味深い内容であり、ご本人の許可を得て、公開させていただきます。 突然のメールで失礼します。 ご著書『“町内会”は義…

不倫マンガあと5つ紹介

「週刊プレイボーイ」(2018年6月18日号)で「不倫マンガ」を紹介したことは、Twitterでお知らせしたけど、そのときに他に5つほど作品を紹介したんだが、のらなかった。つうか、他の人とカブった(そして編集部の「不倫」の定義にも合わないものがあった)…

「ロープウェイ」か「ロープウエー」か

福岡市の高島市長が博多駅からロープウエーを港までつくるのが「私の夢」と語った件。 ところでぼくはこれを「ロープウェイ」と最初書いたんだけど、マスコミはどれも「ロープウエー」だった。 どういう基準なんだと思っていたら、『公用文の書き表し方の基…

チェ・ギュソク『沸点 ソウル・オン・ザ・ストリート』

高校時代を思い出した 韓国で軍事独裁から民主政権が初めて誕生したのは1988年の盧泰愚のときであった。そのころぼくは高校生で、すでに左翼運動にかかわっていた。だからテレビから流れてくるデモの映像とそれによって政権が変わったという話を聞いて、「う…

渡辺雅之「日本教科書の危なさが突出し、全体が巧妙化する」ほか

共産党の理論誌「前衛」2018年7月号は、中学校の道徳教科書の特集だった。夏には各自治体で採択がされる。 3本の論文が載っていてどれも面白かった。 日本教科書の道徳教科書を批判するという論点が3本とも共通している(ところで「日本教科書」って教科書…

土山しげる追悼

土山しげるが亡くなった。68歳だそうである。土山しげるが68歳で死去「喰いしん坊!」「極道めし」などで活躍 - コミックナタリー 土山しげるについては以前「FRIDAY Dynamaite」誌(講談社)の2013年3月14日増刊号でその魅力を語らせてもらったことがある…

「安倍を支持する3割」についての想像

「安倍さんを支持する人ってどういう部分が良いと思ってるの?」というはてな匿名ダイアリーの記事があった。安倍さんを支持する人ってどういう部分が良いと思ってるの? - はてな匿名ダイアリー 安倍政権の支持率は、どんな不祥事が出てきても3割くらいか…

「へえ〜」と言うだけかな

5歳男児『女の子が鉄棒で回った時パンツが見えてエッチだった(笑)』この発言に親としては何と声をかけるべきなのか?→様々な意見が集まる - Togetter 一応頑張って、「そういう言い方するのは〇〇ちゃん本人は嫌だよ、見えちゃったのは仕方ないけど、そうい…

「ご飯論法」は安倍政権に共通する感覚では

上西充子・法政大学キャリアデザイン学部教授*1が高度プロフェッショナル制度(いわゆる「高プロ」「残業代ゼロ法案」)をめぐる加藤厚労大臣の答弁の不誠実さを「ご飯論法」として批判し、辞任を求めている。高プロの「異次元の危険性」を指摘した小池晃議…

映画「ドラえもん のび太の宝島」

保育園時代のパパ・ママ友たちの好意で、映画「ドラえもん のび太の宝島」を親子で観た。 シリーズでは歴代最高の動員数という。 映画ドラえもん のび太の宝島 歴代最高の428万人動員 興収48億8000万円 人気アニメ「ドラえもん」(テレビ朝日系)の劇場版最…

『ママレ』の設定で考えるスワッピングと2家族同居

「サイゾー・ウーマン」の記事、「実写映画化『ママレード・ボーイ』はスワッピング漫画では!? トンデモ設定なのに支持されるワケ」でインタビューを受けて答えた。 http://www.cyzowoman.com/2018/04/post_182449_1.html このインタビューに関連して、もう…

本を出します 『マンガの「超」リアリズム』

4月に花伝社から『マンガの「超」リアリズム』という本を出します。マンガ評論の書籍は2冊目になります。連載当時から反響があって、連載をしていた雑誌の編集の方から書籍化を強くすすめていただき、花伝社での出版の運びとなりました。

萱野稔人『社会のしくみが手に取るようにわかる哲学入門』

「サイゾー」で萱野が連載していたものをまとめた本。 ときどきの社会事象を、わかりやすく大もとから解説する。 「わかりやすく大もとから」というのが、池上彰的なそれではなく、哲学的にやろうという態度。 というのは、初心者の疑問というものはそもそも…

拙著が大学入試の問題に採用

さっき、出版社から通知が来ていて、ぼくの『どこまでやるか、町内会』(ポプラ新書)の文章が鳥取大学の小論文の入試問題に採用されていて、ついては過去問集に載せたいから著作権者として許諾をくれ、ということが書かれていた。 ぼくは知らなかったのだが…

川崎昌平『編プロ☆ガール』

『重版未定』のような話をもっと読みてぇ……と思っていたところに、本書『編プロ☆ガール』が出た! 『重版未定』 - 紙屋研究所 『重版未定』は弱小出版社の話だが、『編プロ☆ガール』は編集プロダクションの話である。 出版社の刊行物における編集業務を手伝…