2017-10-01から1ヶ月間の記事一覧

ブラック隠しの臭いしかしねえ、福岡市の「働き方改革」推進企業認定

「ブラック企業」の反対としての「ホワイト企業」。 つまり完全にコンプライアンスばっちりの企業、みたいな感じ。 そこまでいかなくても、そのつもりでかなり努力しているぜ、という。 今日の日経で見たんだけど、福岡市が「ふくおか『働き方改革』推進企業…

さいきまこ『助け合いたい 老後破綻の親、過労死ラインの子』

『助け合いたい』とはまた直截なタイトルではないかと思ったのだが、読み終えてみて、むしろこれは「助け合う」という言葉の批判的な吟味、「助け合い」イデオロギーの批判ではないのか、と思った。 作者・さいきまこがどう意図したかは知らないが。 「老後…

坂爪真吾・藤見里沙『誰も教えてくれない大人の性の作法』

大人になってから性教育が必要だ、という話は、はるか昔、学生時代に山本直英や村瀬幸浩の本を読んだり、講演会を企画したりして、よく聞いたものである。 本書『誰も教えてくれない大人の性の作法』(坂爪真吾・藤見里沙)を手にとってまずそのような印象を…

信号を守る日本人の方が2.3倍も歩行者事故が多いのは?

いかなる車も通らないことがわかりきっている信号を守っているとか、アホなの?――という趣旨の記事が出ていた。車が一台も通らない信号を守れと声高に叫ぶ人は何を守っているのだろう - 接客業はつらいよ! あけすけビッチかんどー日記! このブロガー=「か…

コナリミサト『凪のお暇』1

最近『たそがれたかこ』とか『傘寿まり子』とか『さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ』とか、自分の人生を見つめ直してリセットする解放感について描かれた話を好んで読んでいる。今回とりあげる『凪のお暇(いとま)』もその流れで読んでいる。 『凪のお…

藤原辰史『トラクターの世界史 人類の歴史を変えた「鉄の馬」たち』

あえて言おう。 トラクターになんの興味もない。 なんの興味もない男が、トラクターで思い浮かべたことは2つあった。 狭い耕地で活躍した歩行型トラクター=耕耘機のこと 一つは、愛知のぼくの実家は農家であり、家の車庫には長い間、歩行型トラクターがあ…

gryphonのぼくへの批判を考える

前の記事について批判的なコメントがあったので、ぼくなりにちょっと考えてみる。 id:gryphon 『A(例えば自衛隊)は憲法違反。だが「国民合意」の形成まで存続させ続ける』というのは”立憲主義”とは言えないのでは?…とhttp://d.hatena.ne.jp/gryphon/2016…