2011-12-01から1ヶ月間の記事一覧

沢田健太『大学キャリアセンターのぶっちゃけ話』

誰のために書かれた本か この本は一体だれに向けて書かれているのか。言い換えれば、誰を読者として想定しているのか。 就活本というのは山のようにあるけども、多くは学生の側の自己啓発を促す「対策本」だ。そうでないものは、採用側=企業のホンネを書い…

宇仁田ゆみ『うさぎドロップ』

※ネタバレがありますので注意してください。 2011年12月5日付の「民医連新聞」のコーナー「この一冊を読んでみた」で宇仁田ゆみ『うさぎドロップ』(祥伝社)を紹介した。 『うさぎドロップ』は、祖父の葬儀にいった30の独身男・ダイキチが、祖父の子であ…

仕事が遅いとは期限内にできるかどうかという問題

「仕事が遅い人の共通項」という記事に注目が集まった。仕事が遅い人の共通項 | Decent Point 要約すれば、仕事が遅い人は、 素直でない、言われたとおりにやることができない すぐにやれない。今すべきことが分かっていない 人に聞くことができない。状況を…

薬師院仁志『社会主義の誤解を解く』

2011年11月23日付の朝日新聞に、日本共産党の委員長である志位和夫が東大教授の宇野重規にインタビューされている記事が載っていた。資本主義の限界ということで、マルクスを志位に語らせている。 宇野は、 私は19世紀の政治思想史が専門なので、コミュニズ…