雑感

小山田圭吾の件について考える

小山田圭吾の件を今さら書く。 ぼくは、フリッパーズ・ギターを友人の影響で聴き始め、中毒になり、デートで車に乗ればいつもかけて、自分としてはそれ以外に買ったことのないクリップビデオまで買い、自分の結婚式(会費制の「結婚を祝う会」)で入場と退場…

党内の自由な議論を根拠に処分されるべきではない

立憲民主党の本多平直議員の問題。 https://digital.asahi.com/articles/ASP7F3JHWP7FUTFK008.html 本多氏は5月、刑法で性行為が一律禁止される年齢(性交同意年齢)を現行の「13歳未満」から引き上げることを議論する党の「性犯罪刑法改正に関するワーキン…

松竹伸幸も「渋沢栄一ドラマなのに江戸時代の終わりを延々と描いている」に違和感

松竹伸幸が渋沢栄一を描いた大河ドラマ「青天を衝け」についての感想を書いている。 ameblo.jp 「感想」というか違和感だな、これは。 渋沢は「日本資本主義の父」と言われる。しかし、だ。(強調は引用者) 「青天を衝け」は日本資本主義の父が主人公である…

年上の高齢男性から告白されるということについて

妻子があって60代である、ゼミの男性教授から電話で「告白」された女子大生の話。 anond.hatelabo.jp まず、これが教員と学生の非対称的な関係を利用した、強制性のあるものだとすれば、セクハラである。許されることではない。その女子大生にも、告発をする…

「交通事故負傷者は実際には減ってない」問題が国会で質問

交通事故負傷者は実際には減ってないのではないか、という「しんぶん赤旗」の記事を読んでその感想を書いた。*1 kamiyakenkyujo.hatenablog.com その後、共産党の塩川鉄也衆院議員がこの問題を国会で取り上げて質問した(6月4日、衆院内閣委員会)。今日の「…

「風刺は引用する作品全体の意味を理解したうえでこそ力をもつ」で思い出す筒井康隆

www.kaiseisha.co.jp これを読んで当然この箇所に目がいく。 風刺は引用する作品全体の意味を理解したうえでこそ力をもつのだと思います。 そこにこの記事。 m-dojo.hatenadiary.com 筒井康隆の風刺・パロディ論争を思い出す(「笑いの理由」/筒井『やつあ…

英語を勉強しているんだが

英語を勉強している。 なんのために? いや…別に…意味もなく。 『超訳マルクス』*1をやった時には、辞書を引き引きという具合だった。 サラサラ読めたらカッコいいかな、くらいに。 しかし英語というものはいったん始めたら日課にしないといけない。 筋トレ…

「ブラック校則」の「合理的理由」をしつこく問い詰める

福岡市の中学校の人権侵害の校則、いわゆる「ブラック校則」が話題になっている。 news.livedoor.com 「学校まかせ」では人権侵害がいつまでも解決しない ぼくは市内の中学校に娘を通わせる一人の親として強い関心を持ってきた。 ぼくがずっと感じている不満…

生き残った

コロナで始まった娘の中学校生活はなんとか1年目を終えようとしている。 kamiyakenkyujo.hatenablog.com 2学期の終わりに三者面談があり、行った。 担任は「娘さんは遅刻が多いのでなんとかこれを直さないとですね」と言っていた。 遅刻…? 遅刻がどうだと…

講演会で質問されて考えたこと

講演終わりました。 いっぱいのお運びでありがとうございます! 「ゆるゆるな新町内会をつくってみた」と題して、佐賀市立高木瀬公民館の「第4回 大人塾(R2)」で講演します。(会員限定で、すでに入場応募受付は締め切られています。)https://t.co/BAOyX4…

村崎一等兵のセリフを読む

ここ数年続いていることは毎日の筋トレと、風呂場での大西巨人『神聖喜劇』の朗読である。 対馬での軍隊生活を描いた『神聖喜劇』の方は、もう何べんも読み返しているが、今は光文社版文庫本の第2巻、主人公の東堂が対馬には大きな軍隊が駐留しているのにな…

スポーツの本質的暴力性とどうつきあうか

リモート読書会は、川谷茂樹『スポーツ倫理学講義』を取り上げた。 この本についてはすでに2005年に書評を書いている。 kamiyakenkyujo.hatenablog.com 例えば写真は、今年11月28日付の西日本新聞夕刊の記事であるが、柔道の1984年五輪における山下・ラシュ…

結びつけられない

玉虫で装飾された馬具が福岡県内(古賀市)の古墳の出土品から確認されたという記事を読んだ。 www.nishinippon.co.jp 「玉虫装飾」という見出しに何の感興ももよおさずに、ぼーっとした頭で記事を読み始めた。「国内で玉虫装飾の馬具が確認されたのは初めて…

大きな枠組みに目を向けさせないようにする

なぜ「自分のできること」の範囲に限定するのか 娘(中1)が「環境新聞」というのを学校の宿題で作っていて、横から眺めていた。 温暖化について書いている。 「結論は自分ができることを書かないといけないんだ」と言って、ムダな電気を消すとかそういうこ…

映画『82年生まれ、キム・ジヨン』

(映画のネタバレが少しあります) リモート読書会の題材となったので、石牟礼道子『苦海浄土』を初めて読んだ。恥ずかしながらそれまで一度も読んだことはなかったのである。 新装版 苦海浄土 (講談社文庫) 作者:石牟礼 道子 発売日: 2004/07/15 メディア: …

「障害」と「障がい」

福岡県自治体問題研究所のメルマガである「福岡みやしたメールじょうほう」を読んでいたら、出し抜けに「紙屋高雪氏が近著で議論しているように…」とぼくの名前が出てきたのでびっくりした。 これは同研究所事務局長の宮下和裕の一文の表現をめぐっておきた…

「文化はぜいたく品」という気持ち

日本コリア協会・福岡の「日本とコリア」240号(10月1日号)に、「これでいいのかニッポン!」というコーナーがあり、「『文化はぜいたく品』という気持ち」という一文を寄稿しました。まあ、エッセイです。 コロナで文化芸術に支援することは「ぜいたく」…

自公政権の高支持率は野党が連立政権としての協議に入らないからではないか

安倍前首相の考えるレガシーは経済 20日付の読売に安倍前首相のインタビューが載った。 www.yomiuri.co.jp そこで彼は自分の政権のレガシーはなんだと思うか聞かれ、こう述べている。 後世に「安倍政権の時は良かった」と生活実感として言ってもらえれば、一…

「自助・共助・公助」論について2つ言いたい

菅義偉の「自助・共助・公助」論が議論になっている。 www.huffingtonpost.jp agora-web.jp これらの記事にあるように、「自助・共助・公助」論は菅個人の主張ではない。自民党政治の根幹に座る太い考え方である。つまり菅個人の「思いつき」ではなく、イデ…

「安倍政治」は終わったのか・続くのか

安倍首相が病気を理由に辞意を表明して、安倍政権は退陣することになった。 いくつかの安倍政権論、安倍首相論が出ているけども、肝心なことは、安倍政権がやっていた政治、すなわち「安倍政治」は終わったのか・続くのか、まだ全然判断できないということだ…

俺もヒョンビンになれる 「愛の不時着」考

熱心な同僚に勧められて「愛の不時着」を観る。 韓国の財閥の令嬢であり、有能な会社経営者である女性ユン・セリがパラグライダーの事故で北朝鮮領内に不時着してしまい、北朝鮮の将校であり実は政府高官の息子である大尉リ・ジョンヒョクと恋に陥るという物…

「ペストで農業労働者の賃金が高騰した」っていうけど農奴なの? 労働者なの?

「パンデミックは世界を変えるきっかけになる」という命題があって、ペストが中世を大きく変えた話は、いろんな人がしているよね。 ペストがヨーロッパ社会に与えた影響は、少なくとも三つあった。第一に、労働力の急激な減少が賃金の上昇をもたらした。農民…

「ラディカルであるとは、ものごとを根本からつかむことである」(マルクス)について

ある左翼組織の会議に出ていたら、報告者がマルクスの有名な章句を引用していた。報告が文書になっており、引用は次の通り。 物質的な力は物質的な力によってたおされなければならない。しかし理論もそれが大衆をつかむやいなや物質的な力となる。理論が大衆…

学校再開で親はどうすべきか 横湯園子インタビューを読む

「しんぶん赤旗」日曜版(2020年6月28日号)に、臨床心理士の横湯園子・中央大学元教授のインタビューが載っていた(「学校再開で子どもは 保護者はどうする」)。 コロナでの長い休みを経て不安定な娘(中1)の現状とぼくら親の対応をまさに言い当てている…

町内会と行政の関係はどうあるべきか

先日福岡県・福津市で、住民のみなさんが主催する町内会についての勉強会に呼ばれ、チューターとして問題提起を行いました。その問題提起は次のようなものでした。2.と3.がメインです。 1. 町内会はどうあるべきか 加入率の低下と担い手不足。原因はどちらも…

「学校に行きたくない」から考える

中学校に入った娘が「学校に行きたくない」と行って泣いて休んだ、というぼくのツイートが(ぼくにしては)バズっていた。 今朝も娘が中学校に行きたくないと言いだし、大泣きしていた。夫婦でいろいろ娘と話をしたけど、結局今日は休むことにした。理由のよ…

戦争とコロナは同じか。「新しい生活様式」は吐き気がするか。

大塚英志のこの記事を読んで思ったこと。 www.webchikuma.jp 戦争とコロナは同じか 第一に、戦争と感染症(ペストとかコロナ)は同じだろうかという問題。 大塚が「同じ」と言っているかどうかは後で触れる。 まずぼくはマルキストであるから、人間が起こし…

「コナン」と70年代的な教育・文化運動の子ども観

「未来少年コナン」の第3回目を見る。 未来少年コナン Blu-rayボックス 発売日: 2013/07/26 メディア: Blu-ray コナンがジムシーと出会う回で、「はじめての仲間」というタイトルが付いている。 自然の中にいる子ども。自然と触れ合う子ども。 見知らぬ相手…

異議は自分にとってどうしても必要なことだし、社会をよくすることでもある

つれあいがにわかに近所に売りに出された中古の家を見に行きたいと言い出してびっくりした。今ぼくらは賃貸のマンションに住んでいるのだが、仮に戸建てや分譲マンションを買うにしても、それは定年間際でゆっくりと研究してからくらいに思っていたので。 数…

GWに「未来少年コナン」を観た

NHK総合で「未来少年コナン」の第一話を観た。 つれあいと2人で、まるで昔、楽しみなテレビ番組が始まるのを待っていそいそと「ブラウン管」の前に座っていた子どものように。wktk。 つれあいはリアルタイムで観ていて、「アニメ=漫画」のようなものはふだ…