雑感

不破哲三の死

不破哲三が亡くなった。 ぼくの家の本棚は不破の著作が一角を占めている。 不破はぼくがコミュニストの人生を送る上で多大な影響を与えた人物である。マルクスよりもはるかに大きいといってもいい。 斎藤美奈子さんとの対談でも述べたが、先ごろ上梓した拙著…

 『このマンガがすごい! 2026』&『隙間』&日本共産党の「一つの中国」論の転換(?)

『このマンガがすごい! 2026』(宝島社)で「オンナ編」のアンケート選者をつとめた。 このマンガがすごい! 2026 宝島社 Amazon 自分が選んだ5本のうち、1本は「オトコ編」で4位に入り、もう一つは「オンナ編」で29位に入った。他は圏外であったが、1本…

値上げを提案された家賃の交渉とその結果

ぼくは賃貸マンションに住んでいるが、大家(企業A)から7月に家賃値上げの提案をされ、ずっと交渉をしてきて、このたび家賃を据え置きのまま契約更新することになった。 企業Aからの提案は、今の家賃を30%値上げするというものだった。 弁護士にも相談した…

高市首相の「働いて働いて…」の流行語大賞受賞に思うこと

今年の流行語大賞は高市首相の「働いて働いて働いて働いて働いてまいります」に決まった。 www.youtube.com 「なぜこれが?」という思いがよぎるが、選定側は、まず「高市政権ができ、高支持率が続いている」ことが日本の「流行」をそのまま表しているという…

台湾有事答弁の「撤回」?

共産党の地方議員からの「抗議」 数年前の話だが、ぼくが日本共産党を応援する演説例をつくったとき、対米従属の危険性を暴くくだりで、台湾をめぐりアメリカと中国が戦争になったら、日本がまきこまれる、という趣旨のことを書いたら、共産党の地方議員から…

批評という行為

11月14日に東京堂書店で開かれたぼくと斎藤美奈子さんとのトーク&サイン会に、いっぱいお運びいただきましてありがとうございます。 斎藤さんとの「かけあい」はジャズのセッションのようだと思った。 前にもそういう比喩で書いたことがある。それは全然別…

志位和夫・斎藤幸平「対談」動画を見る

共産党議長の志位和夫が斎藤幸平と対談をしている。 www.youtube.com www.youtube.com ぼくは、このブログでも志位は斎藤と議論すべきだと言ってきた。 近年論点となっている「脱成長」との異同や概念上の整理もない。 そこに踏み込めないのか、踏み込まない…

社会はそんなふうに変わるのか?

日本共産党が『資本論』の…というか志位和夫の『Q&Aいま『資本論』がおもしろい』(赤本)の一大学習運動を始めている。 www.jcp.or.jp どんな本であっても読むこと自体でその人の幅は広がる うん、『資本論』の学習運動をすること、そのために志位の解説本…

おかーちゃーん

祖父が亡くなったときに、荼毘に付す直前に叔父が「おやじー!」と号泣していたのを見て驚いたことがある。叔父はぼくの前では祖父のことを「おじいさん、さっきもらった菓子だけどね…」というように「おじいさん」と呼んでいたからである。叔父の子ども(ぼ…

ジェンダー平等や共生の「思想」は本当はどれくらい浸透しているのか

参院選挙が終わって、改めて思ったのは、ジェンダー平等や外国人との共生などの「思想」は、思ったほど浸透していないのではないかということだった。 特に、私の父母の世代から私のすぐ下の40代くらいまでの層。 若い世代でも上の世代よりはマシとは思うけ…

映画『教皇選挙』のローレンスのセリフ

映画『教皇選挙』をみた。 www.youtube.com すでに感想はSNSでも書いたが、今まさにぼくが見るべき映画だった。 主人公であるローレンスが選挙を取り仕切るが、彼が全体に向かって説教(演説)する中身が心に残った。 読書会をしている友人がその部分のセリ…

「排外主義とのたたかい」に部落運動の歴史からどんな教訓が得られるか

2月のドイツ総選挙で、左翼党が躍進した。 左翼党議員であるハイディ・ライヒネックが、極右との協定を結ばないとしてきた戦後ドイツの伝統を大政党であるメルツの党(キリスト教民主同盟)が破ったことを厳しく批判した国会での演説がSNS(Tiktok)で大反響…

高校の政経の教科書から考える——志位和夫の『資本論』ゼミを聞いて思ったこと

日本共産党の志位和夫議長による『資本論』ゼミ(「いま『資本論』がおもしろい」)が行われた。3時間半もあるが、聴講させてもらった。 www.youtube.com ぼくは若い人たちと長年地道に学んでいた『資本論』ゼミを組織側の弾圧により解散させられた側である…

テレビアニメ「機動戦士ガンダム」を観る

高校生の娘から提起があり、映画「機動戦士Gundam GQuuuuuuX Beginning」を観た後、ファーストガンダムを観たいという同氏の要望にもとづき、1話ずつ一緒に観ることにした。 つれあいは、全く関心なし。始まると呆れて立ち去る。 ぼくは小学生の頃、テレビ…

『しょせん他人事ですから』7・8

裁判に関わるようになったので、身近に弁護士の方と接する機会が多い。 つい弁護士もののマンガなんかを読んでしまう。 しょせん他人事ですから ~とある弁護士の本音の仕事~ 1 (黒蜜コミックス) 作者:左藤真通,富士屋カツヒト,清水陽平 白泉社 Amazon 本作…

最悪の年にあらず

昨年、すなわち2023年は人生最悪の年だった。と昨年の終わりに書いた。 kamiyakenkyujo.hatenablog.com 今年はその最悪を更新したか、といえば、そうではなかったのである。 え? 組織を追放され職まで奪われたのに? そうなのだ。 そして、組織幹部によって…

鈴木謙次さんからの手紙

前に『ある日本共産党地区委員長の日記(一九七七年〜一九八四年)』を書いた鈴木謙次さんに公開書簡のような感想を書きました。 kamiyakenkyujo.hatenablog.com その鈴木さんから返事が届きました。 ご本人の了解を得てここに紹介させていただきます(改行…

気まずい面会

首都圏青年ユニオンのニュースレター(24年11月、284号)を読んでいて弁護士・三浦佑哉のエッセイ(「弁護団通信」)がちょっと面白かった。 離婚した夫婦と子ども。夫婦は裁判で激しくやり合った後の、親と子の面会交流。 対立が激しかっただけに連れ去りの…

「私学を含めた高校までの完全無償化はできるの?」

日本共産党議長の志位和夫が教育について語っている。 www.jcp.or.jp この志位のスピーチでは、共産党の大学入試論・高校入試論も触れてある。前からの政策ではあるが、知らない人は驚くかもしれない。 志位氏は、世界に例のない、基本的に全員に受験を課す…

共産党の労働時間短縮政策は響いたか?

総選挙が終わり、共産党の選挙結果声明を読んでいて 「賃上げと一体に労働時間短縮で『自由な時間』を」という新たな政策提起は、国民の切実な願いと響きあい、訴えが届いたところでは大きな共感がよせられました。 という一文がある。 これは本当だろうか。…

ぼくの中で佐々木蔵之介の株が爆上がり

NHK大河ドラマ「光る君へ」を観ているが、ぼくの中で佐々木蔵之介の株が爆上がり。藤原宣孝が、ではなく? あ、いや、どっちなのかもう区別つかねえんだよ。 www.youtube.com 女遊びがすぎて、いい加減な対応に終始して、まひろに灰を投げつけられた時には、…

中川剛『町内会』復刊についての雑感

最近、中川剛『町内会』関連でぼくの昔のエントリにも来訪者がある。 kamiyakenkyujo.hatenablog.com 補足をしておいたけど、同書は最近復刊し、一般の書店やネット書店などでも入手ができるようになった。 2018年のときに思い出深い中公新書を3冊あげさせ…

運動の習慣をつけるには

たまたま目についたこの話題(すでに4月のエントリだが)。 blog.hatenablog.com 自重の筋トレを初めて7年目になる。 効果があるかどうかは別にして、続けていることは間違いないから「なぜ続いているか」について少しくらい書いてもいいだろう。 といって…

政治家としての大局観・歴史観

「読売」はウクライナ戦争について識者に意見を聞いているのだが、今日(2024年4月17日付)載っていた横手慎二のインタビューが面白かった。 www.yomiuri.co.jp 横手の本については以前感想を書いたことがある。 kamiyakenkyujo.hatenablog.com 横手のインタ…

「不適切にもほどがある!」を観ての感想

ドラマ「不適切にもほどがある!」を娘が観ていて、家族で観るともなしに観ていた(最近このパターン多し。「光る君へ」もそうだ)。 www.youtube.com 昭和末期の体育教師・小川が令和にタイムスリップしてくるという設定のドラマで、初回を観た時、ぼくはバ…

ハラスメントは組織の外で認定してもらうべきだ

ハラスメント問題の処理——認定や救済は、組織や団体の中で閉じ込めて、外に漏らしてはいけないだろうか? ハラスメントは日本では現在違法——犯罪扱いされていない。 しかし、ハラスメントの中でも例えば刑法に触れる性暴力に該当する場合は、さすがに組織内…

人生最悪の年

今年は人生で最悪の年だった。仕事でも家庭でも。 もちろん、来年はそんなことがないようにしたいのだが、「『最悪だった』なんてのんきにブログに書けていた頃はよかったな〜」などという具合に「最悪」を更新することもないわけじゃない。 何をしていても…

テスト前のわが子にイラつく

高校生のわが子は、もうすぐ期末試験である。 1学期はちょっとがんばっていたが、2学期の中間は全然勉強せず、テストの結果も順位も落ちていた。物理学(「物理基礎」)の出来が悪かった。 「俺の高校時代とおんなじだなあ」と思った。 もうね。斜面に止ま…

『西村賢太対話集』

「長い休み」はまだ終わらない。いつ終わるともしれない。なんの見通しもなく、いつ終わるのか聞いてもその返事さえない。 kamiyakenkyujo.hatenablog.com なんのための時間なのかさえ、具体的に示されない。 治療と投薬へ追い込まれ、ぼくの精神が蝕まれて…

首都圏青年ユニオン「ニュースレター」2023年9月号の感想

首都圏青年ユニオンのニュースレター2023年9月号の(vol.271)の感想です。 いつも面白く読んでいることは、このブログでもたびたび書いてきましたが、 皆さんのニュースレターへの感想やご意見をお待ちしています と終わりのページに書いてあったのに気づき…