2011-04-01から1ヶ月間の記事一覧
40をすぎた子持ちの男が、少女漫画を読むためには、作品世界全体を客観的に眺めては絶対にいけないのだ、ということにようやく気づけるようになった。「ちょwww犯人が証拠残るような写メ送るなwww」 「なんでほとんど知らない男の下宿にいきなり女子…
twitterで「『進撃の巨人』は『失楽園』(ミルトン)を背景にしているのではないか」という旨の指摘があったので、考えてみた。 諫山創は自身のブログで、映画評論家の町山智浩が「バットマン」シリーズの「ダークナイト」で『失楽園』を語っているのにイン…
新しい年度になって、娘も新しいクラスになった。この前、クラスの保護者懇談会があった。そこで「クセの是正」ということについて一般的な話があった。子どものクセを無理に直そうとすると、別の、もっと重大なクセが出てきてしまう恐れがあるよ、という話…
「民医連」という医療機関の連合体の機関紙「民医連新聞」で連載させてもらうことになりました。「マンガ評論家 紙屋さんの『この一冊を読んでみた』」です。 民医連というのはだな、「全日本民主医療機関連合会」の略称だ。 戦後、医療に恵まれない人々の要…
平均寿命よりもずっと若い年齢で、最愛の人がいなくなってしまう――そういうふうに思いを馳せることが、最近3つのパターンでぼくを襲っている。 第一は、義姉(兄の妻)が亡くなったことだ。40代、がんであった。高校生と大学生の子どもがいた。兄が葬儀の日…
今回の震災の後、この本の存在を知り、地元のジュンク堂に走ったが、すでになかった。在庫状況をみると、1〜2日タッチの差だったようである。 県立図書館で借りるか、と思って図書館に行ったが、そもそも備えてなかった。関係ないが、福岡県立図書館の蔵書…
原発に由来する放射線の影響を「小さく」感じさせる工夫は、昔からいろいろと考案されてきた。 自然放射線や医療被曝を引き立て役にもち出して他の被曝を「とるに足りない」と印象づける手法は、放射線の影響をできるだけ少なくしようという前向きの姿勢とは…
「朝日新聞」(2011年4月3日付)でササキバラ・ゴウが紹介しており、購入した。 絵柄を見たとたんに、よくある「癒し」「ロハス」的な物語を想像してしまった。祖母から受け継いだ小さな店でオーダーメイドの服を作っているが決して量産はしない、という筋…
子どもに「お稽古ごと」をさせるのは、単に「好きなことをやらせたい」という心性にもとづくものか、それとも「眠っている才能があるかもしれない。機会を与えて開発し人生の選択肢をふやすのは親の責務」というような責任感からだろうか。あるいは「他のお…