2014-01-01から1年間の記事一覧
あなたは残業代の計算ができるか この本を読んで一番驚いたことは、自分がまともに残業代の計算方法を知らなかったことである。残業代の計算は、実は複雑なのだ。 この複雑さが労働者による残業代請求が困難になっている事情の一つだと考えられますが、今ま…
山といえば「自然」のイメージがまずぼくの頭にうかぶ。 そして、人がこない、ひっそりとした場所というイメージ。 ぼくの生まれ故郷には山がなく、となりの自治体までいくと木曽山脈の末端の末端(支脈)くらいの小さな山がようやくあった。そこに初めて行…
拙著『“町内会”は義務ですか?』をお読みいただいた読者の方から、同書に掲載されている、ぼくが会長をつとめていた自治会の会計報告をみて「この中にはなぜ電気代がないのか?」という質問をいただきました。 まさに、それはぼくの本のテーマの一つなんです…
九州の地方都市住まいのぼく。 家の近くにある公園が、階上にあるぼくの家から見える。 つれあいによれば、その公衆トイレの前で深夜に20代くらいの女性が立って、男性といっしょにトイレに入り、一定時間たつとまた別の男性とトイレに入っていくのが見え…
靴に何のこだわりもない。 スーツを着る毎日だが、同じ革靴を履いている。たまに別のを履くが、「紙屋さん、なんですか、その煮染めたみたいな靴は…」と言われる。年配の上司が「靴でその人の価値がわかるもんな!」と言っている中にきっとぼくのことは含ま…
世界に恥を晒した「憲法9条ノーベル平和賞」申請 戦争放棄をうたった憲法は99カ国に存在、知識欠如もほどほどに:JBpress(日本ビジネスプレス) この記事の言いがかりはちょっと度を超えている。 この記事を書いた織田邦男は、日本国憲法第9条をめぐってノー…
※このエントリは一定期間、ブログの一番上にもっていくようにします。 小学館新書から、『“町内会”は義務ですか? 〜コミュニティーと自由の実践〜』という本を出すことになりました。 これは、義務や強制のない、自治会費ゼロの自治会をつくったよ - 紙屋研…
「地域デビュー」を知っているだろうか。 ぼくがインタビューに答えた週刊ポストの記事は「地域デビュー」の話で始まっている。 「地域デビュー」とは職業とは別に、リタイアなどをきっかけにして地域で行われている活動に初めて参加することである。 団塊世…
町内会の地域の連合体を中間団体と仮に呼ぶとして、田中秀臣さんが書評の中でぼくの本『“町内会”は義務ですか?』について注目を払ってくれたこの中間団体の問題を、前回に引き続き書いていく。 政府は、介護度がそれほど「重くない」とされている「要支援」…
田中秀臣さんがブログで拙著『“町内会”は義務なのか?』を紹介している。紙屋高雪『“町内会”は義務ですか?〜コミュニティと自由の実践〜』 この中で注目してくれている中間団体の問題について少しふれておきたい。非常に重要な点に注目していただいた。 町…
この記事だけど、危ないよ!死んじゃうよ!って2歳児にどうやって伝えたらいいのか。 - yuki's blog... 交通事故、家庭内事故、その他でいろいろ違うと思うんだ。 交通事故におけるルール遵守というのは、1万回のうち1回は守れないなら事故には遭わないけ…
夫に関心がなくなる 「中高年のセックスレス 『夫婦関係の希薄化』指摘」という読売新聞(2014年9月26日付、岩永直子記者)の記事が眼にとまり、貪るように読んだ。 なぜ貪るように読んだのか。 「お前自身のことだからだろ?wktk」と下世話なことを言いた…
ぼくは1980年代の終わり頃に共産主義者になったので、すでにそのころにはスターリンやソ連に対する憧れというものはほとんどなかった。*1 スターリンとは「共産主義の大義を貶めた極悪人」であるから、ほとんど近づきもしなかったのだ。 この点は毛沢東…
NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」の本日(2014年9月14日)放映分は、なんと「城井谷の悲劇」である。 ぼくは以前のエントリで、“どうせNHKはこの官兵衛の黒歴史は描けまい。ハハハハ”と侮りまくっていた。 屋代尚宣『黒田官兵衛と宇都宮鎮房』 - 紙屋研究所 …
空き家が全国的に問題になっている。 ぼく自身、全然別の件で全国の「空き家条例」について調べる機会があって、以来、空き家を見るたびにその再生について物思いにふけってしまう。 空き家が「問題」になってしまうのは、たとえば年老いた親が住んでいたが…
きょうはPTAの地域ブロックレベルでの研究集会である。ぼくは小学校のPTAの広報副委員長になったので、出なければならなくなった。仕事を休んでの参加である。 「仕事を休んでまで参加かよ」と聞くとぞっとするが、副委員長になるさいに「年1回、これ…
磯谷の絵柄は、『本屋の森のあかり』のときからすでに、おとぎ話じみていた。とくに、静謐な空間や夜の薄明かりの中で物語が進行しているイメージがある。だから現実の余計な夾雑物を捨象して、設定をピュアに楽しむにはもってこいのものだ。 ずっと後の時代…
秋★枝『恋は光』は設定が変なマンガである。 主人公の男子大学生・西条は、理系学生っぽい*1風貌の系列でいかにもオタクくさいのであるが、彼には他人が恋をするときに発している光が見えるのだという。それを女友達で、いつもつるんでいる北代に告白すると…
駒場寮とか吉田寮とか、旧帝大系の自治寮というのは、部屋に勝手に人が入ってきたりしていた。全然知らない人が自分の布団に寝ていたりした。 ふつうのアパートでそういうことがあるのかどうか知らないが、ぼくが大学で学生運動をやっていたときは、個人宅が…
都議会のヤジが問題になっている。 東京にいたころ、国会や都議会を傍聴した。国会のヤジは有名であるが、都議会のヤジもかなりひどかった。自民・公明がひどいという印象があって、共産が質問しているときは、聞き取れないこともしばしばあった。 ところが…
前回「偶数と偶数の和は偶数である」にちなんだ問題を、うまく教えられないという記事を書いたところ、ブログのコメント欄、ブックマークコメント、ツイッター、トラックバック、転載ブログ(ブロゴスなど)のコメント欄でたくさんの反響をいただいた。偶数…
ああ、だれか教えてほしい。コメント欄かツイッターで返信を。 いまぼくは、無料塾で中学2年の数学を教えている。 無料塾というのは、カネをとらずに小中高の生徒が集まり(うちは小中しかいないが)、講師もボランティアで教えるというもの。教育を貧困克…
大西巨人『神聖喜劇』を読んでいると、軍隊が法令でかんじがらめになっていることがよくわかる。 『神聖喜劇』の主人公・東堂太郎は、軍隊で死ぬことを思い定めてきたはずだったのに、目の前にある不条理に次第に闘争心を起こしてしまう。その際の武器が軍隊…
「週刊プレイボーイ」のマンガ評「この漫画がパネェ!!!」で竜田一人『いちえふ 福島第一原子力発電所労働記』(講談社)について書いた。本書のオビでも(小さく、だけど)紹介されている。*1 記録マンガとしてすぐれている ぼくは、『いちえふ』について、…
この記事を読んでいて、お小遣いのお駄賃制が出てきた。 強烈なオヤジが高校も塾も通わせずに3人の息子を京都大学に放り込んだ話 / 寳槻 泰伸 | STORYS.JP すがすがしいほどのお駄賃制である。 お駄賃制(報酬制)への批判は、「発言小町」などでは強い。 …
大西巨人『神聖喜劇』の小説版につきあっている。 時間はかかるが、正面からやってみたい。 現在文庫版の3巻に入った。 さて、4月に小学校に入学した娘のこと。 昨日まで、学校での給食の様子や字の書き順の話などを楽しげに報告してきたので昨夜娘が寝静…
娘が保育園の卒園式で合唱構成「ぞう列車がやってきた」のうちの数曲を唄った。そのあと、保育園の先生たちから「ぞう列車がやってきた」を唄わないかと誘われた。園とは別に市民団体(うたごえ運動の団体)で唄っているやつである。卒園したが4月からその…
福岡市が5月くらいから「生活保護ホットライン」っていうのをはじめるそうだが、「市民からの保護を要する人に関する情報」っていうのはいいんだけど、「生活保護に関する不正行為等の情報」「その他の生活保護の情報(アルコールやギャンブルなどによる生…
NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」の視聴率が急落だそうである。 http://npn.co.jp/article/detail/70028087/ 観てない? いやぼくも観てないけどね。娘と「ダーウィンが来た!」を観た後観ようととすると娘から「消して!」と言われる。むりやりスイッチを切られ…
娘が保育園を卒園し、そこの保育園の存続が問題となっていることは前回のエントリで書いた。文書にして出すということ - 紙屋研究所 今回はもう一点、そこに関連して雑感で思ったことを。 結論から書いておくと、行政に要望を文書で出す、一番簡単で一番普遍…