2018-01-01から1ヶ月間の記事一覧

仲川麻子『飼育少女』1

『飼育少女』というタイトル、首に鎖が繋がれた表紙。 初めから、性的なニュアンスを誤解させるように作られている本作には、どうしようもなく性的な空気が漂う。 いや、本作の内容は、表面的にはそのような部分は一片もないことになっている。 何しろ、1話…

ローマー『これからの社会主義 市場社会主義の可能性』(その6)

はい、ローマーの『これからの社会主義』の書評です。で、今度こそ本当に最後ですわ。もう前の話とか忘れている人が多いですかね。別にいいんすけど。 ローマーが『これからの社会主義』で紹介した「市場社会主義」は、「クーポン型市場社会主義」って言われ…

大塚志郎『漫画アシスタントの日常』

大塚志郎『漫画アシスタントの日常』を読むと、「スゲエ…漫画家ってこんな作画の苦労しないといけないの……」とアナログ作画の苦労を知らないぼくは慄然とする。 題名どおり、デビュー直前の主人公の、アシスタントとしての生活・生態、技術的苦労を描き、さ…

澤宮優・平野恵理子『イラストで見る昭和の消えた仕事図鑑』

今後の新しい雇用に耐えうるのはむっちゃ知的な訓練を受けた人か、めっちゃコミュ能力が高い人では AIは仕事を代替するけども失業は増えるのか? みたいなことを考えているときに、日経の社説を読んだ。 AIやロボットが雇用に及ぼす影響をめぐっては、経済…

大分大学経済論集で研究対象にされたぼくの2著

「しんぶん赤旗」(2018年1月16日付)を読んでいたとき、由比ヶ浜直子*1の次の文章が目に止まった。 発信されたものの多くがその場限りで流れ去っていくなか、時として何度も味わったり、眺めたり、手触りを確かめずにはいられない文章に出会うことがありま…

「EX大衆」で『電影少女』論――『エロマンガ表現史』にもふれて

双葉社から出ている雑誌「EX大衆」の2018年1月15日号に、桂正和『電影少女』について書きました。 一つはグラフィックの点から。 もともと編集の方からは、少女論としてのご依頼があったんですが、桂の場合はどうしても絵柄から魅力に迫るという点が外せな…

池谷理香子『シックス ハーフ』

志村貴子『放浪息子』2巻の感想を書いたのはもう14年前になる。 http://www1.odn.ne.jp/kamiya-ta/hourou-musuko2.html 『放浪息子』はトランスジェンダーの話ではないか、という意見に対して、ぼくは次のように書いた。 志村の漫画を「トランスジェンダー…