磯谷の絵柄は、『本屋の森のあかり』のときからすでに、おとぎ話じみていた。とくに、静謐な空間や夜の薄明かりの中で物語が進行しているイメージがある。だから現実の余計な夾雑物を捨象して、設定をピュアに楽しむにはもってこいのものだ。 ずっと後の時代…
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