「日本とコリア」に福岡市長選について書きました

 日本コリア協会・福岡の機関紙「日本とコリア」第265号(2022年11月1日号)に「ここがロドスだ! ここで跳べ!」という一文を寄稿しました。福岡市長選挙でどのような「合成力」によって市民と野党の共闘が実現したのかを間近で「観察」していた者として書きました。

 

 福岡において政治を観察・研究している人の中で、「市民と野党の共闘」について、沖縄とか東京とか、福岡から遠く離れたところのことばかりをマスコミ情報を通じて論じていて、「生々しい政治」を避けようとするあまり、肝心の福岡で起きている事象を一次情報で観察さえしない・できなくなってしまっているむきがありまして、それはちょっとばかりさみしいんじゃないかな…と思い、こんなタイトル(「ここがロドスだ! ここで跳べ!」)をつけちゃいました。

福岡市内で見かけたコスモス畑

 福岡市においてどうしてこういう共闘が成立したのか? は実はあまり解明されていません。興味深い知的現象のはずです。ぼくのこの一文もそうですが、議員や政治団体周辺の人間が雑駁に語ったものはありますが、学問的にはまだ手がついていない、ホヤホヤのホットな現象なのです。関係者の話を丁寧に聞いていけば、別に「政治」に生々しくコミットしなかったとしても、その知的好奇心を満たす形で解明できるだろうと思うんですよね。でも、それはやろうとされていない。

 ああ、もったいない。

 

 ただね。もちろん、市長選挙の運動に、誰がどういう判断で参加するかはその人の自由ですし、ご家庭やお仕事の事情もあるでしょうから、一概に言えることはないでしょう。だから大きなお世話、余計なやきもきなのかもしれません。