「交通事故負傷者は実際には減ってない」問題が国会で質問

交通事故負傷者は実際には減ってないのではないか、という「しんぶん赤旗」の記事を読んでその感想を書いた。*1 kamiyakenkyujo.hatenablog.com その後、共産党の塩川鉄也衆院議員がこの問題を国会で取り上げて質問した(6月4日、衆院内閣委員会)。今日の「…

「風刺は引用する作品全体の意味を理解したうえでこそ力をもつ」で思い出す筒井康隆

www.kaiseisha.co.jp これを読んで当然この箇所に目がいく。 風刺は引用する作品全体の意味を理解したうえでこそ力をもつのだと思います。 そこにこの記事。 m-dojo.hatenadiary.com 筒井康隆の風刺・パロディ論争を思い出す(「笑いの理由」/筒井『やつあ…

夏目漱石『吾輩は猫である』

リモート読書会は夏目漱石『吾輩は猫である』だった。 吾輩は猫である 作者:夏目 漱石 Amazon この超有名な小説、ぼくは読んだことがなかった。 つーか、中学生、高校生時代に何度か読もうとして途中で挫折している。 「面白くなかった」からである。 11章あ…

「ナショナル・ペンション」を「国立の宿泊所」か何かだろうと思っていたでござるの巻

英語、それも読むことを毎日少しだけやっていると書いた。 今日この記事を書こうという時に「あらかじめ内容をよく知っている日本のニュースはすぐわかるけど、内容をよく知らない外国のニュースはなかなかわからない」という趣旨のことを書こうと思ったが、…

山本直樹『田舎』

「福岡民報」2021年6月号(No.1711)に「マンガから見えるジェンダー」という3回連載の第2回目が載った。山本直樹『田舎』を入り口にしながらエロマンガについて書いている。エロマンガというポルノが問題だと思う人はなぜそれが問題なのか答えられる(言語…

交通事故は本当は減っていない?

2021年5月17日付「しんぶん赤旗」には、青野渉弁護士が4月17日に行った講演「交通犯罪の裁判の現状と問題点」の要旨が紹介されている。 その中で、警察が人身事故を人身事故として扱わないために、統計上、倍ほどの差が出ているという驚くべき話が載っている…

斎藤幸平のSDGs論を西日本新聞の対談で読む

16日付の西日本新聞で斎藤幸平が江守正多(国立環境研究所・地球システム領域副領域長)と対談していた。 斎藤幸平は、『人新世の資本論』の冒頭で SDGsはアリバイ作りのようなものであり、目下の危機から目を背けさせる効果しかない。 とはっきり述べ、 SDG…

伊藤砂務・はのまきみ『学習まんが 世界の伝記NEXT  渋沢栄一』

『資本論』入門講座の学習会に講師として呼ばれて話したが、その後、ゆくりなく「渋沢栄一についてどう思いますか」と質問された。当然今やっている大河ドラマの主人公なのであるが、すぐに頭に浮かんだのは「国立第一銀行」ということだった。 しかし…「国…

宿直は英語でなんというか

英語を勉強していると言った。 どうでもいいことだが、英語で手帳をつけてみようという本はいくつかあって、そのうちの一つを読んで、無理のない範囲でやっている。 ぼくは「宿直」をする時があるのだが、「宿直」は英語でなんというのであろうかと思い辞書…

英語を勉強しているんだが

英語を勉強している。 なんのために? いや…別に…意味もなく。 『超訳マルクス』*1をやった時には、辞書を引き引きという具合だった。 サラサラ読めたらカッコいいかな、くらいに。 しかし英語というものはいったん始めたら日課にしないといけない。 筋トレ…

藤丸篤夫「ハチという虫」/『月刊たくさんのふしぎ』

今月(2021年6月号)の『月刊たくさんのふしぎ』は藤丸篤夫「ハチという虫」。ハチを進化の角度で切り取っていて、大変わかりやすく、読み応えがあった。 ハチのイメージが変わった。 ハチという虫 (月刊たくさんのふしぎ2021年6月号) 作者:藤丸 篤夫 発売日…

GWは『オーイ! とんぼ』

連休中は『オーイ! とんぼ』を全巻読み直す。 kamiyakenkyujo.hatenablog.com 「ゴルフは、さっぱりわからないのに楽しむ」というスタンスだったが、やっぱりキツい。1巻からわからない言葉を1語も逃さずネットで検索しながら読むという異常な読み方に挑…

不破哲三『激動の世界はどこに向かうか』ノート

先日『資本論』について講師を務める機会があった。 その時、社会民主主義政党の見方やヨーロッパの到達の見方について質問があった。 ぼくなりの答えをその時はしておいたけど、以下は日本共産党の幹部の一人である不破哲三はどのように見ているか、という…

坂口安吾『戦争と一人の女』『堕落論』

リモート読書会は坂口安吾『戦争と一人の女』『堕落論』。 ファシリテーターは、以前ブログでエントリも書いたことがあるぼくである。 参加者の一人、Aさんが事前に「『戦争と一人の女』って読み終えたけど、『なに、これ…』みたいな感じだった…。どういう感…

上西充子『政治と報道 報道不信の根源』

本書は、第一に、マスコミの政治報道への違和感から出発してそれを市民による権力監視の方向で正そうとしている。第二に、マスコミとは別のジャーナリズムの姿を見せて、政治報道のオルタナティブを示している。 政治と報道 報道不信の根源 (扶桑社新書) 作…

週刊現代2021年4月3日号に町内会問題のコメント掲載

「週刊現代」2021年4月3日号に町内会問題についてのぼくのコメントが掲載されました。 週刊現代 2021年4月3日号 [雑誌] 「60歳すぎたら、70歳すぎたら『人づきあい』を整理する」という特集の中で、ぼくが町内会で人間関係のトラブルに巻き込まれた経…

「福岡民報」で「マンガから見えるジェンダー」を連載

「福岡民報」2021年5月号(No.1710)に「マンガから見えるジェンダー」という(たしか)3回連載の第1回目が載りました。 「福岡民報」って福岡県で最も配布されている媒体=号外チラシと思われているかもしれませんが(笑)、ちゃんと定期刊行されているん…

「ブラック校則」の「合理的理由」をしつこく問い詰める

福岡市の中学校の人権侵害の校則、いわゆる「ブラック校則」が話題になっている。 news.livedoor.com 「学校まかせ」では人権侵害がいつまでも解決しない ぼくは市内の中学校に娘を通わせる一人の親として強い関心を持ってきた。 ぼくがずっと感じている不満…

ジェニファー・エバーハート『無意識のバイアス――人はなぜ人種差別をするのか』

リモート読書会は、ジェニファー・エバーハート『無意識のバイアス――人はなぜ人種差別をするのか』(明石書店、山岡希美訳、 高史明解説)。 無意識のバイアス——人はなぜ人種差別をするのか 作者:ジェニファー・エバーハート 発売日: 2021/01/08 メディア: K…

「地域と人権」誌2021年4月号で紹介されていた『かわた村は大騒ぎ』が読みたい

「地域と人権」誌2021年4月号(No.444)をめくっていて、冒頭の丹波正史(全国地域人権運動総連合代表委員)「全国水平社創立百周年 部落解放運動100年の歴史 第3回」にあった『かわた村は大騒ぎ』という聞き書きの部落史の紹介に興味をもった。 ここで紹…

佐久間薫『カバーいらないですよね』

中1の娘がどんな大人になるのか知らない。どうせ子どもの「65%は、大学卒業時、今は存在していない職に就く」んだから、あれこれ悩んでもしょうがない。 佐久間薫『カバーいらないですよね』は書店で働く主人公の「書店員あるある」を描いたコミックだ。 …

中野晃一「意思決定の場に女性をどう増やすか」

「前衛」2021年4月号に掲載された特集「森喜朗氏の女性差別発言が示すものは何か」のうち、中野晃一「意思決定の場に女性をどう増やすか」に興味をひかれた。 前衛 2021年 04 月号 [雑誌] 発売日: 2021/03/08 メディア: 雑誌 特集名で大体どういう話題かはお…

アキヤマヒデキ『ボクらはみんな生きてゆく!』1

ほぼ毎号読んでいるマンガ雑誌「スペリオール」の中で、アキヤマヒデキ『ボクらはみんな生きてゆく!』は楽しみなマンガの一つである。そのことは過日も書いた。 「ボクらはみんな生きてゆく!」は、主人公が田舎での生活を始める話だが、今農作物を荒らすシ…

花津ハナヨ『情熱のアレ 夫婦編 夫婦はレスになってから!』

夫婦の間のセックスやセックスレス、不倫を描いたマンガがいろいろあるんだけど、花津ハナヨ『情熱のアレ 夫婦編 夫婦はレスになってから!』に出てくる会話や温度感覚が自分にぴったり照準が合っていて、なんども読み返してしまう。 主人公の美雨と、パート…

田川建三『イエスという男』

リモート読書会では田川建三『イエスという男』を読んだ。 イエスという男 第二版 増補改訂 作者:田川 建三 発売日: 2004/06/10 メディア: 単行本 もちろんなんでもハイハイと言う「イエスマン」のことではなく(笑)、キリスト教の始祖とされているイエスの…

生き残った

コロナで始まった娘の中学校生活はなんとか1年目を終えようとしている。 kamiyakenkyujo.hatenablog.com 2学期の終わりに三者面談があり、行った。 担任は「娘さんは遅刻が多いのでなんとかこれを直さないとですね」と言っていた。 遅刻…? 遅刻がどうだと…

ただっち『夫がいても誰かを好きになっていいですか?』

人格を分裂して評論するスタイルしかないと思った。 28歳の専業主婦で結婚している主人公・今井ハルが夫(今井マコト)の転勤で関西暮らしを始めるがバイト先の本屋で働いているバイト仲間の大学院生(後藤アラタ)に惹かれていってしまう話である。一応フィ…

斎藤幸平『人新世の「資本論」』

リモート読書会は、斎藤幸平『人新世の「資本論」』だった。 人新世の「資本論」 (集英社新書) 作者:斎藤幸平 発売日: 2020/10/16 メディア: Kindle版 その中身は、 気候変動が人の生活に与える影響はこのままいくと限界になる。 気候変動はSDGsやグリーン・…

講演会で質問されて考えたこと

講演終わりました。 いっぱいのお運びでありがとうございます! 「ゆるゆるな新町内会をつくってみた」と題して、佐賀市立高木瀬公民館の「第4回 大人塾(R2)」で講演します。(会員限定で、すでに入場応募受付は締め切られています。)https://t.co/BAOyX4…

佐賀市立高木瀬公民館の「大人塾」で講演します

「ゆるゆるな新町内会をつくってみた」と題して、佐賀市立高木瀬公民館の「第4回 大人塾(R2)」で講演します。(会員限定で、すでに入場応募受付は締め切られています。)https://t.co/BAOyX4jZC2 — 紙屋高雪 (@kamiyakousetsu) 2021年1月25日