選挙における気になる思考方法


 参院選も最終盤だけど、「●●という仕事がすばらしかったから」という1つや2つの理由で、候補者Xを推している人がときどきいる。最近とみに増えてるな。


 そいつをAとしよう。


 もちろん、それは自由だよ。どういう理由でAが候補者Xを推すのかは自由だよ。


 だけど、候補者X、もしくはそいつが所属していた政党が国会で消費税増税法案に賛成しているなら、候補者Xはもちろん、候補者Xを推しているAも消費税増税という大衆収奪に責任を負うんだよ、当たり前だけど。


 「いや、●●という仕事についてはいいと思ったけど、消費税増税に賛成したことは別にいいとは思ってないよ」とかいう言い訳は効かない。効かないに決まってるだろ。アホか。


 だって、候補者Xとその所属政党は賛成してんだもん。国会で議席を得てそういうものに手をあげるとか起立するとかして賛成するのはものすごく重いことなんだ。生活、ときには命を奪ってるかもしんないんだよ。そういう重い責任を負ってるんだ。


 原発の再稼働だって、TPP推進だって、なんだっていい。逆に、議員定数の削減に反対したとかいうことだっていい。候補者Xを推せんする、応援するとは、そういう責任すべてを追うことなのだ。
 そして、別に今回の参院選に限らない。知事選とかで浮かれて有名候補の応援演説とかやったとしたら、その知事選候補Xの全部に責任を負うことになるのだ。いや浮かれてないかもしらんけど。ものすごく重い決意でやったのかもしらんけど。懐に「遺書」とかしたためて応援演説したのかもしらんけど。とにかく「俺はそんなことは知らん」とか言い訳にはならない。


 むろん、このロジックは、応援演説にとどまらない。1票入れた時点でそうなる。