新連載始まりました 民医連新聞

 「民医連」という医療機関の連合体の機関紙「民医連新聞」で連載させてもらうことになりました。「マンガ評論家 紙屋さんの『この一冊を読んでみた』」です。

 民医連というのはだな、「全日本民主医療機関連合会」の略称だ。

戦後、医療に恵まれない人々の要求にこたえようと、地域住民と医療従事者が手をたずさえ、民主的な医療機関が各地につくられました。全日本民主医療機関連合会(全日本民医連)は、これらの連合会として1953年に結成されました

http://www.min-iren.gr.jp/syoukai/syoukai-index.html

 ちなみに、ぼくの娘もこの全国組織に加盟している病院で生まれたし、保育園にもこの病院の看護師や職員の人がいっぱいいるのだなあ。

民医連の紹介 - 全日本民医連ホームページ
http://www.min-iren.gr.jp/syoukai/syoukai-index.html


 ふだんから貧しい人のための医療、組織化に力をつくしているところが多く、この震災でも現地派遣をするなど、実践的にがんばっている組織なので、ぼくみたいなヘタレ左翼はもうただただ尊敬している。ぼくの第1回連載が載った号(2011年4月4日号)のトップも、宮城での民医連加盟病院の被災地での奮闘を伝えている。この号で藤末会長が書いているが、災害地支援は民医連の活動の「伝統」ともいうべきもので、伊勢湾台風(1959年)で大規模な支援部隊を送り込んでいる。

 日本の社会保障っていうのは、こういう人たちが支えているし、まさにこの人々こそが社会保障の歴史をつくってきたといっても過言ではない。

 ネットでうだうだ言っている口だけの、ぼくみたいな人間は、ホントこういうところに学ぶべきだと思うよ。正直。こういう組織の媒体で書けるのは率直に言って光栄である。