週刊プレイボーイの「この漫画がパネエ!!」のコーナーで隔週にて書評をさせてもらってますが、この間扱った作品を載せておきます。いずれも2013年です。
- オジロマコト『富士山さんは思春期』(双葉社) 6月17日号
- 藤堂あきと『カブルモン』(芳文社) 7月1日号
- 日暮キノコ 『モンクロチョウ』(講談社) 7月15日号
- なかむらみつのり『びんぼうまんが家! 都内で月3万円の3DKに住んでます』(芳文社) 7月29日号
- 牛帝『同人王』(太田出版) 8月19日号
- 所十三、真鍋真『COMIC恐竜物語』(ポプラ社) 9月2日号
- 渋谷直角『カフェでよくかかっているJ-POPのボサノヴァカバーを歌う女の一生』(扶桑社) 9月16日号
- 肥谷圭介・鈴木大介『ギャングース』(講談社) 9月30日号
- 尾崎かおり『神様がうそをつく。』(講談社) 10月14日号
『富士山さんは思春期』2巻のオビで書評が使われてます。書き手のクレジットはありませんが……。
「週刊アスキー」の「私のハマった3冊」
http://weekly.ascii.jp/elem/000/000/166/166826/
https://weekly.ascii.jp/elem/000/000/129/129974/
http://weekly.ascii.jp/elem/000/000/153/153301/
http://weekly.ascii.jp/elem/000/000/118/118213/
季刊雑誌「人間と教育」の連載「マンガばかり読んでちゃいけません!」
「季刊地域」(「現代農業」増刊)でマンガ原作
第14号(2013年夏)に4ページほどですけど、「まほうのことばアベノミクスってなに?」というアベノミクスの若干批判的な解説をするマンガの原作をしました。マンガにして完成していただいたのは、ほししんいちさんです。
この雑誌について一言。
ネットを通じたご縁だったのですが、読んでみて面白かったので、1年間購読することにしました。
14号では「葬式をむらにとりもどす」という特集がまず楽しかった。村落で担ってきた葬式準備が、商業化されたあとで、「やっぱり知らないうちに送られちゃうのはどうなんだ」ということで再度村落で葬式(会葬)準備をするための事業体を立ち上げていくルポ。
どちらかというと、ぼくは反対です。
だって、大変そうだな、と思ったし、読んでみてやっぱり大変そうだと思いました。自治会でやってるんですよ。つまりボランティア。島根県大田市の池の原集落のルポは、都会から越してきた家族のルポなんですが、冒頭に村落による葬式運営の「苛酷さ」が出てきます。
私の班は9軒。班内に亡くなられた方があると、さっそく全班員が集合し、翌日から2日間、夫婦が仕事を休んで、通夜・葬式など一連の運営に従事しなければならない。……農家であろうと、勤め人であろうとよほどの事情でもない限り、基本的に個人の都合は言えない。/これが当時の私にとって何よりの苦痛だった。夜中に救急車のサイレンが聞こえると、つい葬式のことを考え、「止まるな! 近所で止まるな!」と、車が行き過ぎるのを祈ったりしたものだ。(同誌p.43)
ただ、そういう苛酷さも含めて、ルポ名が示す通り、商業的葬式から、共同体に葬式をとりもどすというのが基本的ストーリー。どう感じるかは別として、いい特集だと思いました。
あと、「買い物難民」を考えるうえで、14号は、熊本県のJAとコンビニの提携が書いてあって、これも興味深かった。
蓋を開けてみれば、売上はブロック内のセブンイレブン中でかなり上位を占め、ATMの利用率も非常に高い。これにはセブンイレブンの経営陣もビックリしたそうだ。(同誌p.54)
ってホントかよと思いたくなる。
15号の「農家・農村は企業とどうつきあうか」のケースルポも今自分が関心をもっていることだっただけに、なかなか興味深かった。