角膜びらんと原発見学

目がむっちゃ痛いのに記事更新してる俺を笑ってほしい

 うおー。また角膜びらんになってしまった。
http://www1.odn.ne.jp/kamiya-ta/shisouchizu.html


 そんなもん、わざわざ参照URLのせて書かなくてもいいんだけどさ。目がかわいて、起きたとき、まぶたがひっぱられると、目の表面がべりべりってはがれて、激痛が走るってアレ。


 こんどは違う目の方。


 やった当日は、片目明けようとして眼球動かすだけでもう、目にガラスの欠片入れてスリスリしたみたいな痛みが突如走るので、痛くて開けてらんないの。両目ふさがって、目医者で壁伝って歩くハメに。


 「点眼するので目をあけて」って看護師がいうんだけど、いや、痛くて開けらんないっていま愁訴しましたよね、って思いつつ、必死で目をあけようとするけど、「うx0@pqmde,rumrkろ」とか叫んでのたうち回る始末。なのに、看護師さん、「目をあけて!!」ってだんだん声が大きくなりやんの。声大きくしたら開くってもんじゃなんだよ。あのまま放っといたら拡声器で「目をあけて!!!」って叫んでたかもな。


 激痛に襲われつつタクシーにのって帰宅するものの、家で寝ているうちはよかったが、さて保育園の迎えの時間だ。片目で必死で携帯の番号読み取って、つれあいに電話するのもの、呼び出し音が鳴るばかりでまったく出ない。


 そのうち保育園の時間延長のリミットがやってきて「うほっ、俺が迎えにいくしかないのか…」と覚悟を決めて家を出ました。なぜか後ずさりしたり、激痛で目をおさえたり、うずくまったり、と珍妙に歩いて家から100mくらい出た公園でようやくつれあいから電話がつながった次第ですわー。


 花粉症自慢みたいなモンで、「うわー、痛そうですねー」ととりあえず棒読みでもしてもらえれば、それだけで何かあたたかい湿ったものが胸を満たしていくのがわかるのです。


原発みてきたよー\(^o^)/


 そんなこんなんで(どんなだ)、今日原発見てきました。


 IDチェックをうけて構内に入り、くるりとバスで案内され、近くの施設で説明や質疑応答など。


 福島事故を受けての「緊急対策」について、基本は(1)中央制御室と簡単な自然冷却くらいはできるくらいの電気をおこせる高圧の発電機車を高台においたよ(2)燃料あれば電気は要らずに動かせる冷却ポンプおいたよ、というのが目玉。


 福島ではどうも地震で緊急冷却のしくみがこわれたみたいだから、津波対策だけじゃなくて地震対策しないダメでは、というツッコミは別として、津波対策としてだけ見ました。



 他にもいくつか対策やそれをめぐる問題はあるんですが、今回政府が指示した緊急安全対策の基本の一つは、高圧の発電機車さえ津波にかぶらないところにいて、それが確保できれば、大した電気がなくても冷却できるしくみ(タービン動補助給水ポンプでの冷却)が作動するから、まあなんとかなるでしょう、という感じでした。ロジックとしては一応そこで完結しています。


 これは(1)にかかわる問題。


 実際につなげるかどうかが問題になります。一応訓練では成功しているわけですが、他の方から質問で出ていたのは、コードがかなり長く=重くなって、しかも地震津波という災害の場合は障害物が想定以上に間にあるんではないか、ということでした。


 もう一つの柱は(2)で、使用済み燃料プールとかに水が送れないとヤバいので、電源不要の冷却のしくみをおきました、ということになっている。
 これにかかわっては、仮設の冷却ポンプは、とりあえずはパッキン対策してあります。つまり、津波で水をかぶらないような対策がしてあるんだけど、それなら地下とかにあるのかなと思いきや、現場を視認したとき、簡単な建屋っぽいものだったので、あれだと浸水だけじゃなくて、そもそもポンプ自体が津波に押し流されないのかな、もしくは他の構造物によって破損するんじゃないのかなと思いました。質問したけどこちらも明確な回答はありませんでした。

つまり浜岡原発の浸水対策における
http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20110602/CK2011060202000132.html

建屋外壁の防水構造扉の破損を防ぐため、3〜5号機の計45の扉に鋼製パネルを設置して強度を向上させた

みたいなやつ。


 福島的事態になったさいに、この(1)(2)が緊急の対策の切り札なわけですが、どちらかがダメだとアウトになります。抜本対策といわれるものは、時間をかけてやっているので、とりあえずはこの二つが頼みです。なので多少粗探しっぽいところはありますが、ロジックと実際の運用の「漏れ」がないかどうかを、重箱の隅をつつくように細かくほじくりあうことが、電力会社にとっても市民にとっても大事なことになります。


 緊急安全対策以外の問題での質疑応答もあったのですが、とりあえずはこれくらいで。