高齢者の殺人が大幅増加 ２２年、認知件数は戦後最少 （産経新聞） - Yahoo!ニュース
殺人全体は戦後最少を更新したのに、高齢者の殺人は22％増である。といっても絶対数は32件ふえたというものだが。
ちなみに、少年（19歳以下）の殺人はどうなのか。
報道ではどこもふれていないので、警察庁の広報課に直接電話してみた。
すると少年の殺人は、平成21年（1〜12月）は50件、平成22年は42件だそうである。前年比16％減、くわしく統計の照合をしていないけど、
http://kangaeru.s59.xrea.com/G-Satujin.htm
をみると、おそらく戦後最低じゃないのか。人口比はちょっとわからないけど。
この前、仕事場に営業に来ていた若い人と話す機会があったけど、「『龍馬伝』見てたんですよ。今の時代、坂本龍馬みたいなのが必要じゃないですかね。ほら、若い人が人殺したりとか物騒なニュースが多いじゃないですか」と言われた。
実態としては、殺人は戦後最少。若い人ほど凶悪犯罪に走らない。世の中は一路悪い方向に行ってるんじゃなくて、みんなの努力で、多少はいい方向に向かっているんじゃないか。
こう書くとものすごい違和感があるかもしれないが、そこであまりにも違和感を覚えすぎてしまうというのも、おかしな話だ。
（追記/15日0:45）
こういう調べ方をしたのは、たぶんぼくが、「最近は人殺しが増えて若い奴ももうどんどんひどくなってるでしょ？」みたいなことを、こっちを若造扱いしてる年輩者に対して打ち返す言葉として使い、そのことによって、喋りまくる相手をいったん「黙らせたい」ためなんだろうと思う。
実は、人殺しをやっているのは老人なんですよ、殺人の総数や少年の殺人は激減、戦後最少ですよ、どうです？ 始末をつけないといけないのは教育勅語や戦前の美しい教育や家父長制や体罰のもとで育った老人たちです、老人たちを自衛隊とか戸塚ヨットスクールに入れて鍛え直しますか、なんて具合に。そういえば、怒濤のように喋り倒そうとする当該年輩者の足を一瞬止められる、と。
しかし。
そういう人は、もう結論が牢乎としてあるから、これだけ明白な事実をつきつけられても動揺しないことが多い。ひらりとかわしてしまうのである。うちの親とか典型的だけどね。「ぎゃふん」とか言わない。
それよりも、相手がいだいている閉塞感やコミュニティの重要性などに共感して、実践的一致をかちとった方が建設的なんだろうけどな。
