前にも書いたが、英語の勉強のために、手帳(手書き)にスケジュールを書くとき、一部の予定を英語で記すようにしている。
さて、予定の一つとして「宣伝」と書きたいことがある。
「宣伝」というのは左翼政党や労組などの独特の用語で、駅頭・街頭でマイクでスピーチをしながらビラをまくとかいうような取り組みのことである。
こういう感じ↓のやつ。
いわば「街頭宣伝」なんだよね。
「あした宣伝やろうよ」などと左翼の仲間内で使ったりする。
はじめ、和英辞典で「宣伝」を訳してみると、
advertisement
と出るのだが、これじゃあ企業が出すような「広告」だよな、と思う。
publicity
というのがあるが、うーん、これも「広報」という感じかなあと思った。
propaganda
は「(国家などが組識的に行なう主義・教義などの)宣伝」とあって、「あっ、これじゃね?」と思ったが、すぐ「いやいやいやいやいやいや、『プロパガンダ』っていくらなんでも…」と考え直した。「その通りじゃんww」とか皮肉られそう。
ぼくが参考にしているのは「Japan Press Weekly」なのだが、試しにこのサイトで「propaganda」を検索すると、
anti-communist propaganda(反共宣伝)
とか
As the reason for this decision, the organizers explained that the “Kyokujitsu-ki” flag is widely used in Japan and that the display of this flag does not constitute political propaganda.(この決定をした理由として、組織委員会は「旭日旗」は日本では広く使われており、この旗を表示することは政治的宣伝を構成するものではないと説明した。)
など、否定的な意味しか出てこない。
「Street Speech」ではないかと思っただが、これは「街頭演説」であって、街頭宣伝の一部分の要素しか表していないような気がする。
「Japan Press Weekly」で「Street」を検索してはどうだろうかと思ってやってみた。
「street actions」「street speech rally」
だいぶ近いけどちょっと違うなあ…。
すると「street campaign」が出てきた。
あ、これじゃね?
The Japanese Communist Party together with young eco-activists held a street campaign near Shibuya Station in Tokyo on September 23 as part of the “Global Climate Strike”, a worldwide movement appealing for the need to take immediate action to tackle the climate crisis.(日本共産党は若い環境活動家たちと一緒に9月23日、東京・渋谷駅近くで、気候危機を打開するための緊急行動を起こす必要を訴える世界規模の運動、「グローバル気候マーチ」の一部として街頭宣伝を行なった。)
というわけで、街頭宣伝は「street campaign」だと思うのだが、どうであろうか。
〘名〙 (campaign) 何らかの主張、あるいは宣伝のために、組織的、継続的に広く社会や大衆に訴える活動。広告・啓蒙・普及活動などにみられる。(精選版 日本国語大辞典)
追記:
ブコメ欄。
愛用のぐぐる翻訳に街頭宣伝を食わせたら「Street promotion」と出た。合ってるかどうかは見当も付かない。
確かに自動翻訳だとこれが出る。
ぼくのイメージでは「promotion」というのは、もともと「促進」であり、販売促進の戦略というか、例えばある化粧品を売るために、広告を打つだけでなくて、試供品として使ってもらうとか、一緒に買うとポイントが増えるとか、そういう戦略全体を指すような気がする。