「ナショナル・ペンション」を「国立の宿泊所」か何かだろうと思っていたでござるの巻

 英語、それも読むことを毎日少しだけやっていると書いた

 今日この記事を書こうという時に「あらかじめ内容をよく知っている日本のニュースはすぐわかるけど、内容をよく知らない外国のニュースはなかなかわからない」という趣旨のことを書こうと思ったが、よく考えるとそうでもないと思った。

 

 例えば読売新聞系の「Japan Times」の2021年5月22日付の記事の一つを読む(もとは「The Korea Herald」の記事)。

www.koreaherald.com

 韓国では政府がテコになって大企業の技術を国内の中小企業に移転しているという記事だった。見出しの「tranfer 500 techs」って何だろうと初めは思ったが、本文を読み始めてだいたいわかった。500件の技術が移転された、という、まあ、「そのまんま」の意味だった。

 また、中小企業が「small and medium enterprises」っていうのは知っていたが、「SMEs」がまさかその略語とは思わなんだが(初めはSamsungのグループ名なのだろうかと思った)。

 これは外国の話であり、外国の人が書いた記事であったがだいたい読めた。

 

 ところが、日本で書かれた日本の話なのに、初めはさっぱりわからなかったものがある。

 福岡市の外郭団体は「Fukuoka City International Foundation」というニュースレターを作成していて市庁舎においてある。

 何気に一つとって、記事を読んでみる。

http://www.fcif.or.jp/wp-content/uploads/20210506eng.pdf

 「Special Natinal Pension premium exemption for students」と記事の題名にある。

 「ナショナル・ペンション」とあるから、何か国立の宿舎のことであろうと思った。マジで。

 留学生宿舎のようなものがあって、そこに「プレミアム」、何か特別な優待のようなもので宿泊したり、生活できる仕組みがあるのだろう、などと目星をつける。ついてねえけど

 exemption for students…うーむ、なにか学生は除外されているものがあるようだが、何だがわからない…。

 こんな気持ちで読み始めたが、どうも要領をえない。

 宿舎・宿所に対する話だと思い込んでいるから、それに合わせてストーリーを作ろうとしてしまうのだ。

 1節読んでさっぱりわからないので、辞書を引くと「Natinal Pension」とは国民年金のことであり「premium」とは保険料のことであった…。

 年金保険料の免除など、自分が日常的にやっている左翼運動の中心課題の一つなのに、英語での表現は全く知らなかったわけである。

 ウィキペディアを見ると(2021年5月31日時点)、

 「Pension」とは元来、英語では、「年金」の意味である。英語圏でペンションといっても宿の意味では通じない。

 なおフランス語ではpensionに年金の意味はなく、宿、寮をさす。

って書いてあんな…。