日本の地名の発音

 英語を勉強している…というほどではないが、毎日英語の簡単な記事を読んでいる。読んでいるという程度で、話したり聞き取ったり書いたりする努力は、ほとんどしない。

 なので、今のところ、ある単語をどう発音するか・されているか、はあまり気にしていない。

 

 それでも電車のアナウンスとか駅の表示・観光案内とかは「聞けるか」「読めるか」程度に自分に小さくテストしてしまう。

 正直、観光案内や注意表示などの読み取りは時間をかければできる感じだが、アナウンスの方は聞き取れないことが多い。

 

 福岡市には、地下鉄からJRに乗り入れている路線がある。

 市営地下鉄の空港線からJR筑肥線がそれである。

 どちらも英語のアナウンスが流れるのだが、市営地下鉄は地元の地名を日本語と同じ感じで読む。ところが、JRのエリアに入ると途端に「英語系外国人が読みあげる地元の地名」っぽくなる。

 地下鉄とJRの接点になっている姪浜駅は、市営地下鉄の終点でやってくると「メイノハマ」だが、JRの終点としてやってくると「メイノゥハマァ」と案内される。

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芥屋の大門

 

 「筑前前原」(ちくぜんまえばる)は、JR風だと「ティッゼンマグロゥ」となる。「筑前目黒」だとばかり思っていた。「bound for Chikuzen…」とアナウンスされていたので、なんとなく「ああ、この路線の遠く先に筑前目黒っていう駅があるんだな」と思っていた。

 中学生の娘に「東京をどう発音している?」と聞いたが「トウキョ」と、ちょっとばかり「英語系外国人が読みあげる地元の地名」だった。ぼくが中学生の時は「トキオゥ」みたいな感じで教わっていたが。

 相手に伝わればいい・伝わることが大事、という感じなのだろうか。

 アジア系や非ヨーロッパ系の人にも英語で伝える機会はあるはずだと思うが、その人たちにとっては日本の地名をどう発音して伝えることが誤解を生まない伝え方になるのか。たぶんすでにどこかで議論されているのだろうが、ネットでちょっとググっただけでは見当たらなかった。駅名にせず「JK1」などの記号にして併記しているのはその努力の一つなのだろう。