今月(2021年6月号)の『月刊たくさんのふしぎ』は藤丸篤夫「ハチという虫」。ハチを進化の角度で切り取っていて、大変わかりやすく、読み応えがあった。
ハチのイメージが変わった。
「ハチはもともと、刺す虫ではありませんでした」というところから始まり、腐った木の中に卵を産み付ける産卵管の発達、植物食から他の幼虫を食べる肉食への転換、寄生、腹部の第1節目と第2節目のくびれ…など。
全体として、「寄生」するというイメージを強く持った。「寄主の行動をコントロールしてしまう」という話はよく聞くけど、ハチにおいてはこんなに事例が豊富なのかという印象を持った。
アメンボの卵に寄生して、ほとんど乗っ取ってしまい、水中で成虫が羽化する写真は圧巻であった。
もともと祖母(ぼくの義母)が契約し娘のために送ってきてくれていたものだけど、肝心の娘はあまり興味を示さず、ぼくとつれあいばかりが読んでいる。トホホホ。