以前、ソフトバンククリエイティブのメールマガジン「ビジネススタンダードニュース」(ビジスタニュース)に書いた「ドラえもんの革命、マルクスの革命」が同編集部のアーカイブ用ブログにアップされました。
http://bisista.blogto.jp/archives/1329252.html
紹介の意味で、冒頭だけちょろっと引用します。
「ドラえもんの道具で欲しいものは何?」という問いかけを小さい頃、一度くらいはしたことがあるだろう。
ぼくはいつも「もしもボックス」だと答えていた。「もしも……だったら」と、その電話ボックスに入って電話すると、その仮定どおりの世界が実現するという道具である。なぜこの道具がほしいかというと、これがあれば「もしもぼくがタイムマシンを持っていたら」とか「もしもぼくがどこでもドアを持っていたら」といったように、どんな道具でも出せるからである。
まあ、そんな賢しらなガキの話はどうでもいい。 この「もしもボックス」は、そんな思い出話のためにあるのではなくて、藤子・F・不二雄(以下「F」と略す)のSF的世界観を最も濃縮して表現している道具だといえるのだ。
『ドラえもん』におけるSF的想像力とマルクスおよびレーニンの「空想力」について、貨幣=金をテーマに書いています。
この記事を書いた後、メールで「金(Gold)の便所というのは、トマス・モアの『ユートピア』にもあり、レーニンのオリジナルではない」というご指摘をいただきました。ありがとうございます。
なるほどとは思いましたが、オリジナルでなくてもレーニンがそこを強調したという事実があれば論旨はそのままでいいと感じたので、そのままアップしています。
ぜひごらんください。