子育て

岩竹美加子『PTAという国家装置』

こんなに傲慢な任意団体があるだろうか? 最近、PTA問題を特集した読売新聞の記事「PTAは必要ですか」(2017年6月1日付)を読んだ。 3人の識者がコメントしているが、日本PTA全国協議会・専務理事の高尾展明のそれをしみじみ読む。 交通事故や犯罪の発生な…

PTAを退会した話と音楽鑑賞会で100円多く払った話

退会しても別に不利益はこうむりませんよ PTAを退会した。 うちの小学校でただ一人(厳密にいうと、ただ1家庭)のようである。 公式には(つまりPTA相手には)何の理由も告げていない。 きっかけとしては、PTAが任意加入であることをきちんとしてほしい、と…

勉強は役に立つか

「勉強って、やらんといかんと?」と小3の娘は今日も涙をボロボロこぼしながら算数の宿題をやっていた。「きもちわるい〜」と叫び、途中で放り出して彼女は寝た。かわいそう。 下記のエントリが少し話題になっていた。勉強は役に立たない 小学校・中学校・…

PTA問題は「必要か不要か」で論じるべきではない

任意団体であれば、何をやっていても問題ない PTAをめぐる記事とコメントを読んで、問題の整理のために書く。#PTAやめたの私だ 「入会しません」 ひとりの主婦の静かなる抵抗 PTA批判について思うこと - 感想文 PTA批判について思うこと その2 - 感想…

大塚玲子『PTAがやっぱりコワい人のための本』

もしPTAをしなくていい権利をお金で買えたら - Togetterまとめ 「PTAは任意団体なんだから退会すればいいのに…」とならずに、こういう問いが成り立ってしまうのは、このまとめの中の終わりの方のツイートにあるように、同調圧力がこわいからという1点に…

「格差は教育費無料でも広がる」のか

このエントリを読んで思い出したこと。格差は教育費無料でも広がる ぼくは無料塾で講師のようなことをやってきたが、この春、ずっと教えてきた中学生のRくんが志望する学校に合格できた。万歳! Rくんは前のエントリでも書いたけど、「偶数と偶数の和はなぜ…

偶数と偶数の和は偶数である・リベンジ

前回「偶数と偶数の和は偶数である」にちなんだ問題を、うまく教えられないという記事を書いたところ、ブログのコメント欄、ブックマークコメント、ツイッター、トラックバック、転載ブログ(ブロゴスなど)のコメント欄でたくさんの反響をいただいた。偶数…

偶数と偶数の和は偶数であることの説明

ああ、だれか教えてほしい。コメント欄かツイッターで返信を。 いまぼくは、無料塾で中学2年の数学を教えている。 無料塾というのは、カネをとらずに小中高の生徒が集まり(うちは小中しかいないが)、講師もボランティアで教えるというもの。教育を貧困克…

たけやきみこ・大原由軌子『一生役立つ「お金のしつけ」』

この記事を読んでいて、お小遣いのお駄賃制が出てきた。 強烈なオヤジが高校も塾も通わせずに3人の息子を京都大学に放り込んだ話 / 寳槻 泰伸 | STORYS.JP すがすがしいほどのお駄賃制である。 お駄賃制(報酬制)への批判は、「発言小町」などでは強い。 …

学校へ行きたくないという娘の理由

大西巨人『神聖喜劇』の小説版につきあっている。 時間はかかるが、正面からやってみたい。 現在文庫版の3巻に入った。 さて、4月に小学校に入学した娘のこと。 昨日まで、学校での給食の様子や字の書き順の話などを楽しげに報告してきたので昨夜娘が寝静…

『ドラえもん』5巻 「ぞうとおじさん」を語る

娘が保育園の卒園式で合唱構成「ぞう列車がやってきた」のうちの数曲を唄った。そのあと、保育園の先生たちから「ぞう列車がやってきた」を唄わないかと誘われた。園とは別に市民団体(うたごえ運動の団体)で唄っているやつである。卒園したが4月からその…

娘が絵本を読まなくなってしまった

5歳の娘は今年、年長である。絵本を読まなくなってしまった。 どうなっているかというと、マンガばかり読んでいるのである。児童マンガとしての『よつばと!』 - 紙屋研究所 実験的に与えたのだが、さすがにこれはどうなんだという不安の気持ちで見ている。…

待機者にもなれません

ぼくの娘はなぜ「待機児童」になれなかったか きょう(2013年4月3日付)の朝日新聞に「待機児童 数え方変だよね」という記事があった。朝日新聞デジタル:(くらし時々?)待機児童、数え方変だよね 育休延長も認可外利用も含まず - ニュース 保育園の待機…

神田英雄「幼児期の文字と数」

5歳の娘を通わせている保育園では、英語とかはもちろん、「あいうえお」などは教えていない。しかし、生活発表会でしりとりをしたりする。このあたりのところをどう考えたらいいのか、よくわからなかった。 この保育園に来ている父母のかなりの部分は、早期…

児童マンガとしての『よつばと!』

うちの娘は5歳になる。この年齢は、なんと、あずまきよひこ『よつばと!』の主人公・小岩井よつばと同じだ。よつばは、ひらがなとカタカナが読めるようであるが、うちの娘もどうにか仮名は読めるようになった。だから、ふりがながふってある『よつばと!』…

「おおかみこどもの雨と雪」

帰省中に娘が寝た後、つれあいといっしょに映画「おおかみこどもの雨と雪」を観に行った。人間であり狼である狼男と結婚した、大学生・花(ハナ)が狼男の子どもである雪(ユキ)と雨(アメ)を生み育てる物語である。 以下はネタバレをする。結末がわかって…

宇仁田ゆみ『うさぎドロップ』

※ネタバレがありますので注意してください。 2011年12月5日付の「民医連新聞」のコーナー「この一冊を読んでみた」で宇仁田ゆみ『うさぎドロップ』(祥伝社)を紹介した。 『うさぎドロップ』は、祖父の葬儀にいった30の独身男・ダイキチが、祖父の子であ…

指しゃぶり

新しい年度になって、娘も新しいクラスになった。この前、クラスの保護者懇談会があった。そこで「クセの是正」ということについて一般的な話があった。子どものクセを無理に直そうとすると、別の、もっと重大なクセが出てきてしまう恐れがあるよ、という話…

「休日くらいはゆっくりさせろ」とぼやくパパへの非難の件

下記の元記事を読んで、乳幼児期の育児の大変さについて共感していたのだが、「休日くらいはゆっくりさせろ」とぼやく、KYな世の中のパパさん達へ 元記事のコメント欄、はてブのコメントが荒れていて驚く。とくに前者の攻撃性に仰天する。 「自分は子育てを…

認可保育園は税金使いすぎなのか?

「報道ステーション」で保育にかかる税金の問題が特集されていたようだ。やっぱり出た!保育料2万円、税金50万円(うんざり): 博多連々(はかたつれづれ) この報道自身を見ていないので、何とも言えないところはあるんだけども、上記のエントリをみると、…

下請だけの保護者会なら要らない

奇妙なルール うちの保育園には奇妙なルールがある。 それは、「保護者会の集まり、あるいはクラス単位もしくはそれに近い規模での集まりは必ず園の中でやってほしい」というものである。 これだけ聞くと奇妙に聞こえない人もいるだろうから、このルールを裏…

「くさらせる叱り方」にかわる20の方法について

下記の記事を読んで思ったことを、ちょっとだけメモ。 「くさらせる叱り方」にかわる20の方法 読書猿Classic: between / beyond readers http://readingmonkey.blog45.fc2.com/blog-entry-416.html この記事は「子どもをくさらせる10の叱り方」 http://r…

川崎二三彦『児童虐待―現場からの提言』

児童虐待の問題を調べていくと、児童相談所の役割や権限についてわかりやすい解説がないことに気づく。児童相談所というのは児童虐待だけを扱っているのか? そもそも国の機関なの? 市町村の機関なの? などという初歩的な質問に始まり、新聞などでよく見る…

児童虐待問題でのネット上の論争を読んで

3歳の娘がいる身にとって、児童虐待事件の報道はただちにそれを自分の娘に起きたこととして置き換えさせてしまうものである。つれあいはどれもつらくて読めないようで、記事について話題にしているだけで本当に涙ぐんでいる。 大阪の2児餓死事件は、一人が…

子供を叱る若い母親に「お母さん、それは無理です」と言いたいお父さんに言いたい、「無理じゃないです」

この記事を読んで。子供を叱る若い母親に言いたい、「お母さん、それは無理です」 JBpress(日本ビジネスプレス) http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/4149 お盆前に反論記事を書きかけたのだが、間に合わずに帰省してしまった。ゆえにすっかり気の抜けた記…

松田道雄『育児の百科』(下)

『ONE PIECE』については、コメント、SBMのコメント、ツイッター、トラックバックでの意見はだいたい目を通したけど、すでに書いた2つのエントリで基本は言い尽くしているので補足はしない。 『ONE PIECE』への批判は批判なんだけど、自分の感性が動かされ…

「ママ友」義務臭の正体

ママ友をつくるのが苦手な人よ、お前もか - kobeniの日記 http://d.hatena.ne.jp/kobeni_08/20100608/1276004566 子育てという共通項だけでは簡単に「友だち」になれないし、保育園などでは親しくなる時間が少ないから難しいよ、だからコミュニケーションが…

ウィリアム・ビー作 たなかなおと訳 『だから?』

親がアウトドア派ではないせいか、娘にもそれが伝染しつつあるようで、公園ではあまり長い時間集中して遊ぶような気配はない。まあ動物じゃないんだから、魚を水に放したらすいすいと自由に泳ぐ、という具合に、公園に放したらキャッキャッと遊ぶというもの…